【0008】「実践」とは 3 of 5

11-連載-ブログタイトル62リスク管理, 63意思決定, 99引用

(追記)投稿当時は現在とちがい、ブログタイトルは「(名称準備中)が実践するビジネス法務」であり、管理人の名称は「(準備中)」でした。  

 誰も正しい答えをくれない、評価もされない、正しかったかどうかわかるのは数年後。

 


リスクを回避するための判断は、不確実な結果が起こる前になされているということである。問題となるのは、与えられた情報で、ベストの判断を行ったかどうかなのである。誰も将来を完璧に予測することはできないのである。(略)そのため、リスク管理が適切かどうかは、その意思決定時の状況において、適切なものであったかどうか評価するべきなのである。

<ツヴィ・ボディ 他『現代ファイナンス論【意思決定のための理論と実践】 改訂版』ピアソン・エデュケーション>

  そう、その判断のときに、そう判断しても仕方ないよね、と思わせるだけの客観的証拠を集めなければならない。  それがビジネス法務の実践なのである。 つまり、自社に起こった問題・起こるかもしれない問題に対して、現時点での情報を集め、整理して、選択肢とその選択肢ごとの評価を呈示し、経営者の判断を仰ぐ。 このなかで、重要なのは、選択肢ごとの評価をすることであり、これは情報を収集・整理する中で自分自身の中に形成される心証そのものなのである。  


しん-しょう【心証】①《法》訴訟事件の審理において、事件の事実関係について裁判官が持つ認識・確信。②ある人の言動が相手の心に与える印象。

<松村明 他『旺文社国語辞典』旺文社>

   中世の軍師のように、これは上策、これは下策、などと殿に進言するわけであります。殿は「ああそうか、では上策を」などと選ばれるわけであります(時に暴言とともに再考を求められたりもしますが。。)。
その瞬間、まずは「してやったり」というような高揚感に包まれますが、その直後に不安に陥るのです。「本当にそれが正しいのか?」と。いやいやいや、自分で呈示して、それを経営者が選択したのでしょう?まちがってるわけないですやん。
 そんな天使と悪魔(天使と天使か?)のような会話が自分ひとりの心の中だけで、その後数年続くのです。  そのような不安を和らげてくれるのが、客観的な情報なのです。自分だけの思い込みではなく、客観的に、誰が考えてもそうするであろうと思える程度の情報を集めなければならない。
だから、たった1行1ページのために、数千円の本を1冊買うのです。何か問題が発生したときにいつでも取り出せるように手許に置いておきたいのです。


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