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10-ビジネス法務77一般スキル

続・ナンバリングの効果を考える

 【0032】から引き続き、ナンバリングの効果について整理していきます。
 大阪に、「なんば」という駅があって、同じ「大阪市営地下鉄なんば駅」でも御堂筋線は「M20」、四つ橋線は「Y15」、千日前線には「S16」が付番され、さらに南海はNK01、近鉄はA01、阪神はHS41が付番されています。
法務担当者の観点から、ナンバリングのこの効果を実感するのは、法律や契約書の条項番号で、例えば、会社法63条を見てみましょう、というのが前回でした。

会社法 第63条(設立時募集株式の払込金額の払込み)
第1項 設立時募集株式の引受人は、第58条第1項第3号の期日又は同号の期間内に、発起人が定めた銀行等の払込みの取扱いの場所において、それぞれの設立時募集株式の払込金額の全額の払込みを行わなければならない。
第2項 (後略)

 この条文で参照されている58条1項3号を見てみましょう。

会社法 第58条(設立時募集株式に関する事項の決定)
第1項 発起人は、前条第1項の募集をしようとするときは、その都度、設立時募集株式(略)について次に掲げる事項を定めなければならない。
 第1号(略)
 第3号 設立時募集株式と引換えにする金銭の払込みの期日又はその期間
 (後略)

 会社法は、他条文の参照が多くて苦労しますが、例えばこれが条番号(=ナンバリング)による参照がなければこのような条文になります。

会社法 第63条(設立時募集株式の払込金額の払込み)
第1項 設立時募集株式の引受人は、設立時募集株式と引換えにする金銭の払込みの期日若しくはその期間又は設立時募集株式と引換えにする金銭の払込みの期日若しくはその期間内に、発起人が定めた銀行等の払込みの取扱いの場所において、それぞれの設立時募集株式の払込金額の全額の払込みを行わなければならない。
第2項 (後略)

 下線部分が参照箇所です。他条文の参照が多いのは苦労しますが、参照なしに全部全部書かれたところで「ああもう、うるさいな、何回おなじこというねん!!」となります。

 何度も同じことを見ると「うるさいなあ」となるほかに、実務上は、参照先を改定する都度参照元の条文も変えることになります。どちらかというと、後者の、策定側の都合によって条項番号が振られているように思います。

 

 ナンバリングの効果について、ふたつめは、②順序の明確化 です。

 ここでも駅ナンバリングを例に見てみます。
 続きは次回に。

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