【0093】「法務担当者はスタッフであるから」というときのスタッフ(前) 2 of 5

10-ビジネス法務63意思決定, 78一般知識, 94伏線・回収, 99引用

–前回までのあらすじ–

スタッフにはいくつもの意味があって、例えば、お笑いのネタの一部だったり、とあるゲームの特殊な杖状の武器とか、ヴェルディ作曲のオペラのタイトルだったり、
このようにたくさんの意味があるなかで、(日野)としては「スタッフとしてはこうあるべき」とか「法務担当者がこう言動するのはスタッフだからこそだ」など、スタッフという言葉に強い想いを持って使い、その強い想いが前提となる論の進め方をすることが多くあり、
そうなると、「スタッフ」の意味、少なくともイメージが一致しないと、論がつながらないという事態が起こり得る、
ということで、今回のテーマは、このブログにおける、「スタッフとしての法務担当者」とか「法務担当者はスタッフであるから~」と言うときのスタッフの意味を定義します。

分野でいうと経営学のはずだが、なにから手をつけるか

このブログで「フタッフとして~」とか「~はスタッフだから~」というときの「スタッフ」は、経営学の領域に、経営学の中でも組織論の分野にあります。

(日野)は「スタッフ」という言葉を、このブログの内外を問わずだいたいの場合に、経営学・組織論の分野・領域に在る意味で使っています。

そこで経営学の中のスタッフをひもといていくわけですが、なにから始めるか。

社会科学・人文科学ならまずは有斐閣でしょ

経営学を含む社会科学・人文科学の領で調べ物があるとき、日本のテキストで(日野)がまず最初に見てみるのは「有斐閣アルマ」シリーズです。

ここで「日本のテキストで、」というのは、数ヶ月前までは経営学に関しては日本人が書いたテキストは要らないと思っていましたのであえて書いています。外国人が書いた古典だけで経営学が判るというのは否で、例えば「職能」のように日本独自のテーマがあって、日本に居るからこそ書けるものがあります。日本の問題には日本の学者が書いた本が必要だと再認識しました。この辺りはまた後日に

 

業務上の必要で取り急ぎ理解しなければならないことがあるのだけど、しかし一方で業務上の理由で時間がない、本屋に行って本を見繕う時間がない、というときがあります。

そのようなときはとりあえず、ネット書店の検索窓で、「有斐閣アルマ+(その理解するべき領域の名称)」で検索して、その本を注文してしまいます。今回でいうと「有斐閣アルマ 経営学」で、某ECサイトで検索してみるとこんな感じです。

 

 

有斐閣アルマはハズレが見当たりません。

だいたいが共著なので章ごとに好き嫌いが出るときがあったり、頁数&定価が同じくらいでもっとわかりやすくエキサイティングな本があることもあります。

そのようによりよい物があることはありますが、ハズレはありません。特に有斐閣アルマのオレンジ色は信頼度が高いです、さくっと300頁くらいで体系も掴めるようにつくられています。

今今のネット通販はどうかわかりませんが一時は、朝に発注して夕方に届いていたので、だいたいの場面では充分でした。当日とまで要求すること少なくて、書店に出向くことなく翌日の夕方に事務所に届くなら、だいたいの場面では足ります。

 

ということで重宝している有斐閣アルマシリーズから『経営管理』を手に取って、索引から「スタッフ」を探して見てみます。

するとこう、こんな感じです。

彼((日野)注:ファヨール、H.Fayol)のいう組織するとは、原材料、設備、資金、従業員など事業の運営に有用なあらゆるものを企業に備えることであり、ヒト、モノ、カネといった経営資源からなる物的有機体を構成することである。(…)次のような編成原理を考慮すべきことを提案している。まず、①(…)組織の階層化をはかること、次に、②階層が多くなると垂直方向の情報伝達が非効率になるので、ラインを超えた水平方向の情報交換を認める臨時の渡り板を設けること、そして、③事業活動に不可欠な第一義的な職能を担うライン部門(生産や販売)とそれに専門的な知識を活かして助言したり支援するスタッフ部門(財務、総務、研究開発など)を区別し、ライン部門にのみ現業活動への指揮命令権限を認めること、などである。このような編成原理でできあがる組織は、ピラミッド型の権限階層のライン・アンド・スタッフ組織であり、企業の組織デザインの基本形ともいうべき機能別組織にほかならない。

塩次喜代明 他 『経営管理(新版)』 下線は(日野)による>

長いですね。

ここでは下線箇所③の部分がスタッフの話をしています。

じゃあ下線箇所だけ引用すればいいのですが、かといって下線箇所が明確にスタッフを定義しているわけでもなく、下線箇所だけ読んでも意味不明です。

意味不明なので前後も含めて引用したわけですが、そうして引用された箇所の全体を見ても、スタッフとは何かが明確ではありません。

 

明確にならないので、他もみてみましょう。

–次回につづく–


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