【0289】ホウタンのためのフレームワーク導入(再) 4 of 5

14-連載-法務三大フレームワーク

–前回までのあらすじ–

フレームワークとは思考の枠組み、一例のPPMを見るだけでわかるように、自分でゼロから考えなくていいし、受け手もわかりやすい、たくさん覚えて課題に合わせて適宜最適なモノを使っていこうぜ、いまでは世の中もそれを求めているぜ、でも「ハンマーしかないとすべて釘に見える」といわれても現実には無理です。フレームワークは道具であって、道具は使ってこそ意味があります。

たとえハンマーしか持っていなくても、他の誰にも打てない角度で釘を打てるなら、大きな価値があると思います。

(あらすじここまで)

フレームワークは道具である、
たとえハンマーしか持っていなくても他の誰にも打てない角度で釘を打てるなら~、
と書いてきましたが、そのイメージをお伝えしたく、少し寄り道します。

職人が手に持つ使い込まれた道具を見るとほれぼれします。

例えば油が染み込んで黒光りする中華鍋。
美味い鉄板焼きの店のカウンターから見える鉄板も同じ趣があります。
新品の美しさとは次元の異なる美しさがあります。

使い込まれて磨かれるのは調理するための道具だけでなく、できあがった料理を盛る器も同じです。

素材を吟味したいい器は、長く愛用するほどに逆に美しく変身するものが多い。素木も漆も金属も、愛用することで色つやを増す。(略)ただし、美しくなるには条件がある。新品の時からいいモノで、気に入って、だから長年愛用し続けて、それで美しくなるということだ。<山口泰子 『暮らしと器』 下線は(日野)による>

自分が見込んだ物であることが大事、
それが使い込むに値する物であることが大事、ということだと思います。

ほかにも、使い込むことで実用度が増す物もたくさんあります。
例えば字が美しい人が持つ使い込まれた万年筆がそうです。

万年筆が持つ(略)3つ目の魅力、それは書き込むほどにペン先がなじんで、自分にとって書きやすくなるという点だ。(略)万年筆のペン先は大変に強い合金でできているが、書き込むほどにその形がわずかに変化していく。これがその人の書きグセに合わせた形になっていき、どんどん自分好みの書き味になっていく。書きやすくなれば、心地良さがさらに増し、それにより、味わいのある文字が書けるようになるという好循環にもつながっていく。

<土橋正 『仕事文具』 下線は(日野)による>

こちらは、使うほどに自分に合った物に変わっていく、ということです。

(日野)が考える道具のイメージはこういうもので、
フレームワークも道具なのだから、良いモノ/自分が見込んだいくつかに絞って、
使い込んでいくのがよいと考えています。
そうするといつのまにか自分に合った物に変わっていく、
誰にも打てない釘のような難問を、みんなが知っているPPMで打開できるかもしれません。

–次回につづく–


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