【0292】5W1H/八何の原則 2 of 6

14-連載-法務三大フレームワーク

(6月10日に投稿を忘れていました、今日明日と連投します。)

さて、前回【0291】で、5W1Hと6何の原則がそれぞれ具体的に何を示しているのかを引用元とともに挙げました。

  • 5W1Hとは、いつ(When)、どこで(Where)、誰が(Who)、何を(What)、なぜ(Why)、どのように(How)を示す言葉
  • 6何の原則とは、①誰が=Who、②いつ=When、③どこで=Where、④何を=What、⑤どのようにして=How、⑥結果=Whyを示す言葉(⑥結果=Whyには疑義ありますが、、)

 

6何の原則=5W1Hなのであれば、今回のテーマも「5W1H /6何の原則」でいいのですが、
そうではなく「5W1H /八何の原則」としています。

理由があります。

「5W1H /6何の原則」ではなく「5W1H /八何の原則」とする理由 その1

ひとつは、前回に挙げた寺崎『刑事訴訟法』よりも、次に挙げる『検察講義案』のほうが、
明確に八何と7W1Hが対応されていて、「7W1H/八何の原則」と並置しても疑義が無いという点です。

第2章 捜査-第2節 各論-4 取調べの要点-(1)被疑者の取調べの要点-エ 犯罪構成要件及び情状
(ア)犯罪の日時、場所、方法、動機又は原因、犯行の状況、被害の状況及び犯罪後の情状等の犯罪構成要件に該当する事実及び情状に関する事実
 この取調べに際しては、次のいわゆる「八何の原則」(7W1H)を落とさないように注意しなければならない。

①だれが(who)

犯罪の主体

②だれと(with whon)

共犯関係

③なぜ(why)

原因・動機・目的

④いつ(when)

犯罪の日時

⑤どこで(where)

犯罪の場所

⑥何を(what)又はだれに対し(to whom)

犯罪の客体

⑦どんな方法で(how)

犯罪の方法

⑧何をしたか(what)

犯罪の行為と結果

(注)①(…)この8項目のうち、①・④・⑤・⑥・⑦・⑧の6項目を「六何の原則」ということもある。(後略)

法曹界 『検察講義案(平成27年版)』p60 下線は(日野)による>

あとのほうの下線で“①・④・⑤・⑥・⑦・⑧の6項目を「六何の原則」ということも”とあって、①④⑤⑥⑦⑧みると4W1H(⑥⑧でWhatが重複)なんです。

さきほど(日野)は“⑥結果=Whyには疑義あり”と書きましたが、そのとおりで、
六何の原則だと「Why」が入らないんですね~。

「4W1H/六何の原則」となってしまいます。不思議ですが、
訴因においては③Why(原因・動機・目的)は一段下の扱いということでしょうか。
(八何→六何とふたつの何が減るとき、落ちているのは②共犯関係と③原因・動機・目的です。②共犯関係が必須ではない(共犯ではない・単独の行為)なら記載不要ということは理解できます。それに比べて③Why(原因・動機・目的)が落ちていることは印象深いです)。

–次回につづく–


このページの先頭へ