【0123】ホウタン的××入門 1 of 2

91-ホウタン的××入門99引用

【序】問い質される趣味

サラリーマンをしていると、命令で研修に参加することがあります。

 

コミュニケーションやプレゼンテーションのスキルに関する研修では、カリキュラムの中で一度は、ペアを組んで3分程度の話をすることを要求されます。

 

他人に自分の考えを伝えるということは、妄想上は簡単そうで実際にやってみるとできません。

現実に迫られてやってみたことがあればその難しさは当然認知していることですが、多数に対する研修という場なので、やってことのある人とやっとことのない人が混在している可能性が高いです。

研修という場はそういう状態なので、まずは全員にやらせて全員がそのむずかしさを認知するところに持っていく必要があります。

 

このような研修の進行上、まずは全員がやってみてむずかしさを認知するために必要となるプレゼンにおいて、その内容に指定される題材として「趣味」が選ばれることが多いように思います。

 

 

講師いわく、「となりの席の人とペアを組んで、相手の方に自分の趣味を魅力的に語ってください。相手がそれをやりたくなるように説得してください。説得の時間は3分です。3分間何を話すか今から5分でストーリを考えてください。いいですか、よーい、スタート」と

こんな感じです。

 

さて、(講師としては、通常の研修であれば、最初の出来は悪くて研修最後によくなる方がいいから、受講者としても頑張る必要はないのですが)受講者としては、まくしたてられたこともあって混乱気味ながら、3分間しゃべる内容をどうしようかと必死で考えます。

 

「趣味」「趣味」「趣味」と、

ここで一旦立ち止まって、このときに要求される趣味とは何か、ということを考えてみます。

【趣味】①専門としてではなく、楽しみにすること。余技。ホビー。「–は読書と音楽鑑賞です」 ②物のもつ味わい・おもむき。情趣。「われは、この–多き十和田湖を去りぬ/十和田湖 桂月」 ③物の美しさ・おもしろみを鑑賞しうる能力。好み。感覚。センス。「持ち物一つにも–のよさが出ている」

松村明 他『大辞林 第二版』

【余技】専門以外の技能。「–で絵をかく」

松村明 他『大辞林 第二版』

 

大辞林を引いたなかで、この場合の「趣味」というのは「専門としてではなく、楽しみにすること。余技。」が当たると思います。

「楽しみにすること」というのは「楽しいからついついやってしまうこと」という意味でしょうか。

 

–次回につづく–


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