【0184】呼吸編-ホウタン的人体力学 4 of 6

91-ホウタン的××入門

【転】酸素を取りこむ、ふつうのことでは?

ここまで呼吸の方法を書いてきました。

まずは、6秒以上かけて、しっかりと、吐き切ること【0181】です。

次に、胃腸を上下に揺らし、硬化した胃腸をほぐすこと【0183】です。息を吸う、吐くなどというのは、無意識にしていることで、できて当然のことではないか?

と思うかもしれません。

おそらくそれが盲点で、現代の日本に住む大半の人は、おそらく無意識には充分な呼吸ができていないと思います。

現代社会の空気中の酸素濃度は、約21%といわれています。これが20%まで落ちると、思考能力の低下や手足のしびれなどの変化が起こり始めます。ほんのわずか1%ほど低下しても、影響がでるのです。(…)酸素濃度は、締め切った室内では約20.6%に減少。飛行機や満員電車では、18%近くの低い数字になります。

今野清志『目は1分でよくなる!』p54>

ふつうにしていると酸素不足になる/意識的に呼吸を整えていないと酸素不足になる

それが、いまの日本の環境ではないでしょうか。

特に事務職は(法務担当者も多くは)、事務所にこもり切りということが多いのではないでしょうか。“オフィス環境の3大悪である、「乾燥、酸素不足、(パソコンから発生する)プラスイオン」”が目に害を与えるようです。

空調の行き届いた、いっけん快適に見える、窓の開かない高層オフィスビルが一番目にとってよくないと言っていいでしょう。なぜなら外気を取り入れることなく、空気が循環しているだけの建物のなかは、間違いなく酸欠状態だからです。目に必要であるばかりか、体を正しく機能させる酸素が足りないため、煙突のなかで仕事しているようなものなのです。

患者さんで都庁に勤めていた女性がいました。「昼休みは外に出なさい」というアドバイスを実行しながらも、なかなか目の状態が回復しなかったところ、転勤で東京都下に移ることになりました。そこは5階建てオフィスで窓を開けることができたため、できるだけ外気を取り入れるようにしたところ、文字通り、「目に見えて」よくなってきたのです。

今野清志『目は1分でよくなる!』p28-29>

この引用部分は非常に印象的で、気付いてなかったものの、言われて見ればとても実感のある内容です。

 

大自然の中でないと、室内の空気のほうがきれいであるように、なんとなく思っていましたが、そうではなく東京でさえ、室内より外気のほうがいいということです。

ここで“東京でさえ”というのは偏見かもしれません。もう40年ほど前に『東京砂漠』という歌があるくらいですから。それはイメージの話ですが、とはいえ、日本で最も都市化されているはずの首都である)東京でそうなのであれば、他の地点ならなおさら、外気のほうがよいのでは、

そう認識するようになってから、昼休憩は外を散歩するようになりました。

それまでは昼休憩はごはんのあとは自席で昼寝をしていて、業務的にゆとりのある日などは昼食後の昼寝をしていても夕方には眠くなっていたのですが、昼休憩に散歩に出かけて外気を吸うようになると、

昼寝をしなくても眠くなることがなくなりました。

昼寝するより調子がいいように思います。

–次回につづく–


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