【0183】呼吸編-ホウタン的人体力学 3 of 6
【承】(まず吐いて)そして、胃腸を上下に揺らす
前回は、呼吸が大事といわれて最初にすることはしっかりと息を吐くことである、という話を書いてきました。
しっかりと呼吸しなさいと言われたときにまずやることが6秒以上かけて吐き切ることで、
吐き切ってしまえば自然に入ってくる。吸い込む必要がなく、鼻から口から毛穴から酸素が入ってくるのを感じるわけです
その入ってくる空気をより多く取り込むために、おなか周りの伸縮性/柔軟性が大事だというのが今回の話です。
今野清志『目は1分でよくなる!』から該当の箇所を引いてみます。
(以下、本投稿における<>内の数字は同書のページ数を指します)
“
十分な酸素が取り込めない、大きな原因は2つあります。まず、私がこれまで、約10万人の患者さんを診てきて、最も大きい酸欠の原因は、胃腸の硬化です。(…)胃腸が硬化していると、お腹のなかに息を思いっきり吸い込めず、呼吸が浅くなってしまうのです。
<p50-51>
“
胃腸の硬化により酸素が取り込めないということは初めて聞きました。
初めて聞きましたが、そう認識して意識してみると、たしかに大きく息を吸おうとしてもお腹がふくらまず、思ったほど空気が入らないことに気づきました。
では、胃腸の硬化に対して、何をすればいいのか。
同書ではジャンプをしろと言っています。
“
胃腸をほぐして機能を高め、自律神経のバランスを整えることは、目と全身の健康を維持するために、重要な役割を果たします。そのために最も効果的な運動がジャンプです。(…)高くジャンプする必要はありません。床から足が数センチ浮く程度でいいのです。(…)目標は1日500回。50回ずつ10回や、100回ずつ5回など、(後略)
<p128-130>
“
ジャンプをすることで、“胃腸を揺らし”
“硬化した胃腸をほぐし”
“足の骨に刺激を与え、自律神経を活性化させ”
さらに“太ももが鍛えられ”
ることで“心肺機能が向上(=酸素をうまく体内に取り入れることができるようになる)”
する効果があるといいます。
別の個所では、別の言い方で繰り返しながら、ジャンプ=縦の動きのよさを強調しています。
“
人間も「動物」、つまり動くものの一種です。ですから、もともと体を動かすことで機能が保たれるようにつくられています。動いて血液や食べ物を循環させる。そのシステムには自律神経が大きく関わっています。ところが、自律神経とはそもそも「無意識」のうちに体の働きを意地する神経ですから、「意識」してバランスを整えるのが難しいもの。そして、外側から刺激して活性化する、数少ない方法の一つが「内臓に汗をかく」ことなのです。
ジャンプして内臓を動かすことは、もっとも効率的にこれを行える方法です。(…)
ストレッチやウォーキングですと、内臓は思ったより動きません。(…)前に動くだけだと、惰性で進むことができるので、足のわずかの筋肉しか使っていないことが往々にしてあります。
上下の動きが入らないと、内臓に汗はかけないのです。
<p131-132>
“
上下の動きの例では、坂道がある場所でのジョギングやアップダウンがある山道を歩くハイキング、ダンス(ヒップホップ、ブレイクダンスやジャズダンスなど)が挙げられています。
――
硬化した胃腸のほぐし方については、上下の動きのほかに「お腹もみ」も書かれていますが、(日野)は試していません。
ジャンプだけで十分効果を感じているのと、素人が下手にやってお腹が痛くなったらいやだなあと思うからです。
–次回につづく–