【0262】ホウタン的人体力学 2 of 4

91-ホウタン的××入門

さて、前回、

  • 年末年始が寒くて、(※1)
  • お腹痛くなったけど、温めると楽になったし、(※2)
  • 温めた結果、睡眠も改善された、(※3)

という話を書きました。

疑問点をひとつひとつ確認していくことがホウタンの仕事のはじまりだと思いますので、
これら※1※2※3をホウタン的に検証してみよう、というのが今回のお話です。

まず※1「年末年始が寒かった」というところです。
前回【0261】はこのように書いています。

今年の年始は寒かった。

(日野)の住む地域だけかもしれないが、会社の上司や同僚も同意してくれましたし、

「Aさんが年末に話してたマグマ買いましたよ」と言いながらカイロを見せるBさんの姿も見かけたので、

おそらく例年より寒かったのだと思います。

果たして、今年の年始は寒かったのか。

そんなこと生まれて40年、検証したことがなかったのですが、
Webページを検索してみると、気象庁のページが出てきました。

気象庁「過去の気象データ検索」

http://www.data.jma.go.jp/obd/stats/etrn/index.php

「地点の選択」で都道府県と地点を選んでから、
「年月日の選択」で年月日を指定すると、
「データの種類」の「日ごとの値を表示」を選べるようになるので押します。

すると、指定した地点・年月の気象データが日ごとに表示されます。

(日野)の居住地そのものは、選択肢にあるものの、気温のデータは無い場所だったので、
(日野)の居住地近くで気温のデータがある地点を選んで年末年始のデータを見てみました。

12月22日から1月10日までの最低気温の推移です。

【グラフ1】最低気温の推移

タテ軸が最低気温(単位:℃)、ヨコ軸が日付(単位:日、22~31が12月・1~10が1月)で、
折れ線は、
赤色が今年(2021年12月22日~2022年1月10日)、
青色が前年同期(2020年12月22日~2021年1月10日)です。

これだけだと傾向がわかりませんので、5日間ごとの平均値の推移を見てみます。

【グラフ2】最低気温と平均値の推移

【グラフ1】に、平均値を追加しました。
赤色実線が今年、青色実線が前年同期の5日ごとの平均値です。

よけいにごちゃっとしたので、平均値だけにしてみます。

【グラフ3】平均値の推移

今年と前年で同じくらい、年明けは前年のほうが寒いように見受けられます。
なんだ、データで確認すると例年より寒かったとはいえないね。

となるところですが、それでは終われません。
平均気温や近隣の他地点も見てみますが、同じような傾向です。

困りました。ただ5日ごとの平均値というのは乱暴な気がします。

日別の対前年比較を見たい、
日別で見たい、
見たい、

そう考えて考えて思い出したのが指数化です。
前年を0とした場合の今年の数値です。

具体的には、
2020年12月22日~同31日の平均気温を0として2021年12月22日~同31日との差、
2021年1月1日~同10日の平均気温を0として2022年1月1日~同10日との差
です。

【グラフ4】前年平均値と今年の日別最低気温の差

マイナス表記となる日が「今年のほうが前年より寒かった日」になります。
これでようやく見えてきたように思います。

全体的には前年の平均より気温が高い日が多いものの、
12月26日・27日が前年平均より猛烈に低かったところがあります。
その後も12月29日・31日、年明けて1月2日と1日おきに前年平均値を下回っています。

(日野)がお腹痛くて寝込んだ初日は12月30日だったと、前回書いていますので、
ガツンと冷えたあとに一日おきの冷え込み、これが堪えたのではないかと思います。
26日・27日にダメージを受けた後、29日にとどめを刺された感じでしょうか。

データと体感が一致しました。

–次回につづく–


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