10-ビジネス法務

前回、
小谷『商標教室』の引用箇所にあった
“商標法は登録制度だけを規定しているにもかかわらず、商標法が商標のすべてを規定している”という誤解、
つまり、法によって創られた権利であって法がすべてを規定している
と誤解してしまうことが、
商標に限らず、知的財産法全般にある思い込みではないかと書きました。

 

その思い込みが、法務担当者レベルならまだ良い ...

10-ビジネス法務

知的財産法はむずかしいと感じていた(日野)が開眼した、
小谷『商標教室』に学ぶ、知的財産法の捉え方を開陳しようという話の続きです。

 

前回は、“商標感の違い”、裁判官も学者も弁理士も弁護士も基本的な見解が違っている
という、実体験として薄々感じていたことがどうやら事実らしいことがわかりました。

 

小谷『商標教室』のはしがきでは次のように ...

10-ビジネス法務

知的財産法という分野があります。

いま手許にある知的財産管理技能検定のテキストを開いてみますと、法律名では、
特許法、実用新案法、意匠法、商標法、著作権法などが挙げられています。

(日野)の業務上は、特許・実用新案、意匠は関わることがほとんどありませんが、
商標権、著作権を日常的に扱っていて、1年に一回くらい非日常的に扱うことがある、という感じです。

  ...

11-連載-ブログタイトル

2017年(平成29年)2月28日以降、
このブログの名称は「(名称準備中)が実践するビジネス法務」を改め「ホウタンノソ」とします。
同時に、管理人は(準備中)を卒業して「日野吉富」を名乗ります。

ここに5冊の本があります

さて、ここに5冊の本があります。いずれも事業会社で法務業務をする上で役に立つものです。書籍名を50音順に並べて順に紹介してみます。

1冊目<瀧川『企業法務のセオリー』> ...

14-連載-法務三大フレームワーク

–前回までのあらすじ–

法務担当者の業務に役立つフレームワークをまとめよう、まずフレームワークとはどういうものかを【0057】を第1話として4回にわたり、次にフレームワークの第1号として法的三段論法について「どういうもので」「なぜ必要で」「どう使えばよいのか」のうち前編として【0061】を第1話として7回にわたって「どういうもので」「どう使うか」を書いてきたので、【0070】から後編として残りの「なぜ必要か」について ...

14-連載-法務三大フレームワーク

–前回までのあらすじ–

法的三段論法が「どういうもので」「なぜ必要で」「どう使えばよいのか」に加えて「法的三段論法を活用するために知っておくべき注意点」について、ふたつの理由「三段論法自体が持つ罠」「すべての問題に使えるわけではない」のうち前者を説明してきました。

次に、法的三段論法を活用していく上で知っておくべき注意点ふたつのうちのふたつめ「すべての問題に使えるわけではない」とはどういうことか見ていきます。

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