【0257】新型コロナウイルス感染症に関連してホウタンとして学ぶこと 2 of 2

91-ホウタン的××入門

新型コロナウイルス感染症に関連してホウタンとして何を学び何を発信するべきか。

ホウタンとして言葉の使い方については、まちがいなくいえると思いました。

前回は「時差通勤」が音読すると「自殺ぅぅきん」に聞こえるという例を挙げました。

もうひとつの例です。

 

【例2:運行】

これも電車内でよく聞いたアナウンスです。

新型コロナウイルス感染症対策の一環として、一部車両の窓を開けて運行しています。

こうして文字に起こしてみると、まったく問題の無い、

正しい日本語の使い方だと思います。

しかしこのアナウンスに含まれている「運行」、
音読してみると「ウンコー」です。

脳内変換では「(自主規制)」くらいでしょうか。

歩いていて急に聞こえてくる「(自主規制)」という単語、

なんせ電車に乗る度に頻繁に「ウンコーシテイマス」「ウンコーシテイマス」と耳に入ってきます。

 

この刷り込みによって実際に行為におよんだ方がどのくらいいるか、わかりませんが、

特に何かが増えたという事実もありませんが、気分がいいものではないですね。

 

【教訓1】

「時差通勤をおねがいします」も「窓を開けて運行しています」も、

文字で見たときと、音読して聞いたときで、受ける印象が変わります。

 

ホウタンが作る文書で、音読されることは少ないと思いますが、
例に挙げた2つも、普段音読されることがない文章を作成している人が作られた文言と思います。

音読されることも見据えて、出来上がった文言を自分で読み上げてみること、

これがホウタンとして、まちがいなく言える、新型コロナウイルス感染症の教訓です。

 

【教訓2】

さらに例2のほう、

新型コロナウイルス感染症対策の一環として、一部車両の窓を開けて運行しています。

この例の場合、「運行」という単語、いらないんですよね。

聞くたびに思います。「一部車両の窓を開けています。」で充分に通じます。

 

これはホウタンとしては【教訓1】より大切な教訓だと思います。

不要な言葉は入れない、

不用意につけてしまう文言で、なくても意味が変わらない言葉は削りましょう。

そして反対に、つけると意味が変わる言葉を、なんとなくつけてしまってないか気をつけましょう。

この後者の例で、契約書案でよくみるのは「~するものとする。」です。

「~する。」とするべきところも、「~するものとする。」としがちです。

雰囲気に流されることなく、しっかりと修正しましょう。

 

–次回につづく–

91-ホウタン的××入門


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