【0258】新型コロナウイルス感染症に関連してホウタンとして学ぶこと おまけ

91-ホウタン的××入門

本編では2つの教訓を挙げました。

【教訓1】
「時差通勤をおねがいします」も「窓を開けて運行しています」も、
文字で見たときと、音読して聞いたときで、受ける印象が変わります。
音読されることも見据えて、出来上がった文言を自分で読み上げてみましょう。

 

【教訓2】
「新型コロナウイルス感染症対策の一環として、一部車両の窓を開けて運行しています。」というアナウンス、「運行」という単語はいらない、「一部車両の窓を開けています。」で充分に通じます。
不要な言葉は入れない。反対に、つけると意味が変わる言葉を、なんとなくつけてしまってないか気をつけましょう。

要約するとこんな感じでした。

 

これに続いて【教訓3】といえるでしょうか。

そもそも「新型コロナウイルス感染症」って、という話です。

 

いつかは「新型」ではなくなるものに、法律レベルで「新型コロナウイルス感染症」と名付けてしまったことのまずさです。

ウイルスの名前は、国際ウイルス分類委員会によって決められる。新型コロナウイルスは、ゲノムの配列が似ているところから、SARSの姉妹種であるとして、SARS-CoV-2と命名された。それを受けて、WHOは、このウイルスによる病気を、COVID-19とした。日本では、感染症法により「新型コロナウイルス」が正式名称となった。(…)これからどんなウイルスが出てくるか分からないのに、いつまでも「新型」ということはなかろうと思う。

<黒木登志夫 『新型コロナの科学』p34 下線は(日野)による>

 

現在進行形では、オミクロン株が新型コロナウイルスの新変異株と呼ばれています。

オミクロン株の前に騒いでいた変異株はなんだったかなと、デルタ株でした。

変異株のデルタ株、新変異株のオミクロン株、

オミクロンの次は新新変異株ですね。

 

実務上よくあることで、

契約書ひな形やチェックシート様式を更新したときに、

「すぐ見て判別できるようにファイル名に“新”って入れておきましょう」って言う人がいます。

いままでの「業務委託契約書ひな形(201X年1月改定)」が、
「新・業務委託契約書ひな形(202X年2月改定)」に変わります。

 

次に更新したときどうするんでしょう。
“新新”とするんでしょうか。
新体操で「しんしんのしんげつめん」ってあるけど、あれみたいです。
「新新・業務委託契約書ひな形(203X年3月改定)」
新体操みたいは誤解でした。「しんしんのしんげつめん」は文字にすると「伸身の新月面」であって「新新の新月面ではない」…誤解じゃないか、「新月面」ってなってるので同じですかね。「伸身の月面」があったのか?次は「伸身の新・新月面」ってなるのか??

 

ファイル名だけでわかるようにしたいなら、

ファイル名に改定日入れたらいいんです。お尻に入れてるし。それ以上何もいりません。

 

【教訓3】順序を知らせるには数字を使えばいい。

 

–完–

91-ホウタン的××入門


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