【0124】ホウタン的××入門 2 of 2

91-ホウタン的××入門94伏線・回収, 97最終話, 98おしらせ

–前回までのあらすじ–

サラリーマンをしていると、命令で研修に参加するとコミュニケーションやプレゼンテーションのスキルに関する研修ではペアを組んで3分程度の話をすることを要求され、その内容に指定される題材として「趣味」が選ばれることが多いように思います。この場合の「趣味」というのは専門としてではなく、楽しみにすること。余技。<松村明 他『大辞林 第二版』が当たると思います。

「楽しみにすること」というのは「楽しいからついついやってしまうこと」という意味でしょうか。

 

その意味で(日野)の趣味は何かと考えると、「趣味は読書です」となります。世にありふれた中々よい回答です。

ペアを組んだのがまともな人なら、「趣味は読書です」と言われたならばきっとこう聞き返すはずです、

「そうなんですね。最近なにを読みましたか?」

 

そこで(日野)は答えます。

「近江先生の民法講義を読みました。実務上必要に迫られて民法の勉強はしていたはずですが、体系的にしかも論点をあのように風呂敷拡げて並べられると、何年実務でやっていても知らないことがたくさんあるなあと思い知らされました。」

 

相手の方の反応はきっと「はぁ」です。

相手の方が期待していたのは、もっとポピュラーなタイトルです。「いまさらながら太宰の斜陽読みました」とか「又吉先生の新作読みました」とか

そのような相手の方からすると、(日野)の答え「近江先生の民法講義を~」なんていうのは変人的扱いです。

 

 

このような研修以外にも、趣味を聞かれる、もとい問われる場面というのはたくさんあります。そのときにどう答えるかで、その後のその方とのつきあいが変わることもあるでしょう。

たとえば合コンなどでは趣味が合わなければさよならというふうに、なるだけ自然体がいいわけですが、そうではなく研修となるとペアを組んだ相手は同僚だったり同期だったりします。そのような人に変人的扱いをされると今後の業務遂行に差し障りがあります。

 

このように、趣味の良し悪しというのは業務にも影響してきます。

 

 

実体験として、実際に研修で趣味を語ることになった(日野)は、数年前にはまっていたウイスキーの話をして乗り切りました。

ちなみにウイスキーの話で乗り切った研修では聞き手側にも役割がありました。

その役割は目線を落としてできる限り反応しない、というものでした。

想像してください、自分がいくら面白おかし(いよう)に話かけても相手は反応しないことが正義という状況。つらい。

とてもつらい状況ですが、何でもいいから与えられた時間はしゃべり続けないと双方沈黙というよりつらい時間を過ごすことになります。相手は役割で黙っているだけということを忘れてはいけません。

 

そんなことを考えながら、そういう状況で少なくとも3分間はしゃべることができた。

このときに、仕事にはなんら関係ないと思うような話でも役に立つことがあるのだなあと、このときに実感しました。

 

 

さてさて、しゃべり続けられたとはいえ。はまっていた当時の半分もしゃべれなくなっていました。

 

大好きだったウイスキー、いろいろ調べた知識があります。

そんな色々調べた結果の(日野)自身の中での最後の言葉「海外旅行ならアイラ島に行きたい」という話ししかできず。

結論だけというのは薄っぺらい、こう考えてたらそこにこんな考えが出てきて結論はこうなった、というダイナミクスがないわけです。

 

 

こういう経験をすると、

趣味も仕事のうちだし、趣味すら過程を残しておかないと忘れる。

そう気づいたその流れで、いまいま熱中していることを書き残しておく大切だなとそのとき痛感したわけです。

 

 

 

このような理由で、このブログにも趣味で調べたことを書き残しておこうと考えました。

このようにして、新カテゴリー「ホウタン的××入門」を追加した次第です。

(本来ここまで書いてから「【0122】カテゴリーを追加します」があるべきとは思いますが、諸事情により倒置法しています)

–いったん完–


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