【0264】ホウタン的人体力学 4 of 4

91-ホウタン的××入門

前回【0263】ホウタン的人体力学 3 of 4で、「内臓不調→全身だるい」が解明されました。

五臓の親子関係「相生」によって、「肝臓が弱る→腎臓に影響がでる→疲れやすい」となります。

この本の同じ箇所で、次のことも合点がいくようになります。
【0261】ホウタン的人体力学 1 of 4でこのように書いています。

症状といえば、お腹が痛いです。
お腹が重く、お腹が心臓のようにドクドクと脈打っているのを感じます。
お腹というのはヘソのあたり。ヘソあたりの内部に石が入っているかのように重いです。
お腹というか胃のような気がします。お腹がすくとキリキリと痛みます。
痛いので食べるといつになくゲップが出ますし、何度も軟便でお尻も痛くなってきました。
ただ、お酒を多めに飲んだ翌日が特につらいので胃ではなく肝臓かもしれません。

胃なのか、肝臓なのか、この症状の原因は何なのか、

胃なのか、肝臓なのか。
どうやら肝臓が胃に影響を与えているようです。

(2)肝臓が悪いとなぜ食欲が進むか-五臓の敵対関係
また、食欲が異常に昂進するのも、実は肝臓が悪いのが原因という場合もあります。これは、五臓の親子関係とは別に、敵対関係があって、(…)肝臓が自分の具合の悪いのを消化器のほうへ押しつけてしまい、消化器のほうが弱ると、消化器が頼りにするのは食べ物ですから、これに助けをもらうためにたくさん食べることになるのです。

進藤義晴 『新版 万病を治す冷えとり健康法』p58-59 下線は(日野)による>

この敵対関係は「相克」というようです。

この図だけで本を購入する値打ちがあると思うので、掲載を控えますが、
「五臓の敵対(相克)関係」という図が載っています。

前回【0263】で書いた「五臓の親子関係」にも図が載っており、親子関係は「相生」というようです。

この「相生」と「相克」、
さがしてみると、『東洋医学の教科書』という本に同じ図が載っていました。

経験上、肝臓が悪い結果胃に影響が出るというのは、非常に納得ができる話です。

前回【0263】の引用箇所で“漢方を勉強するとわかるのですが”とありましたが、
ここでいう「漢方」を知りたければ、
東洋医学、中医学という領域から探すとよさそうです。

「内臓不調→全身だるい」「冷える→お腹痛い」のふたつを同時に考えた結果、
「冷え」の観点からも探したときに、
進藤義晴『新版 万病を治す冷えとり健康法』を見つけて、
内臓の親子関係、内臓の敵対関係というものをみつけたことにより、「内臓不調→全身だるい」は理解できました。

もうひとつの、温めると楽になるのはなぜか?ということ、
「お腹痛い→温めると楽」、逆に言うと「冷える→お腹痛い」のほうは、

納得のいく説明を見つけることがまだできていません。

–次回につづく–


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