【0181】呼吸編-ホウタン的人体力学 1 of 6
【導】
引続き「ホウタン的人体力学」です。
ホウタン的人体力学で扱う内容は、【0169】で挙げたように、“法務担当に起こりがち((日野)によく発生するから同じような労働環境である法務担当者にもよく発生するんじゃないか)と思われる不調を取り上げて、その不調に対する(素人の(日野)なりに調べて試した結果少なくとも(日野)には効果があった)解消策を取り上げてい”く、というものです。
【0176】から前回【0180】まで目の疲れについて、それぞれ書いてきました。
「目の疲れ編」で取り上げた2冊の本に共通していた目の不調の原因は「血流の滞り」「血流の悪さ」でした。
その取り上げた2冊のうち1冊は「血流の滞り」でとどまっているところ、もう1冊はより深堀りし、「血流の悪さ」による「酸素の不足」が目の不調の原因であるといっています。それだけでなく、目の不調の原因であるというところからもう一歩踏み込み「すべての病気の原因は、酸素の欠乏である」というところまでいっています。
そして、酸素の欠乏を解決するのは「酸素を直接取り入れることができる、唯一の方法、呼吸」であるとされています。
この「目の疲れ編」での気づき(すべての病気の原因は酸素の欠乏である。酸素の欠乏を解決するのは呼吸である)を受けて、
第三弾となる今回から「呼吸編」を書いてみます。
この「呼吸編」でもって「ホウタン的人体力学」一区切りとしたいと考えています。
【起】まず、吐く
さて、呼吸が大切だと言われて、何をすればいいのか。
ふだん無意識にやっていて、当然できていると思っていることに対して、できていないからしっかりやりなさいといわれると、どうしていいかわからないものです。
しっかりと呼吸しろといわれると、大きく口を開けて思いっきり息を吸いそうになりますが、そうではないようです。
今野清志『目は1分でよくなる!』から該当の箇所を引いてみます。
(以下、本投稿における<>内の数字は同書のページ数を指します)
“深い呼吸をするときは、今、肺のなかにある空気を、先にすべて吐き出してしまうことがポイントです。「深呼吸」というと、最初に思いっきり吸い込もうとする人が多くいますが、順番が逆なのです。<p108 下線は(日野)による>“
そう、呼吸が大事といわれて最初にすることはしっかりと息を吐くことです。
よい物を入れたいときはすでに入っている物を出すことが肝心です。一時期よく聞いたデトックスというのもそういうことだと思います。
次に吐くときのポイントです。
吐くことが大事だとしてふつうに息を吐けばいいのかというとここにもポイントがあります。
“吐きだすときに6秒以上かけるのが、深呼吸のポイントです。なぜなら、筋肉の繊維を構成しているフィラメントの働きは5秒しか持続しません。5秒以上負荷をかけると、フィラメントは本数を増やして耐えようとするので、筋繊維が太くなり、効率的に鍛えられるというわけです。<p109>“
こうして呼吸筋が鍛えられることで、深くしっかりした呼吸ができるようになるそうです。
一度試してみると気づくのですが、6秒以上かけて息を吐いてみると、
たぶんほとんどの人は相当苦しく、6秒もたないはずです。
6秒めざして吐いて、苦しい限界で息を吸う、
それからもう一度6秒以上かけるつもりで息を吐いてみる
何度か繰り返すと、2回目か3回目で6秒以上息を吐けるようになります。
これは今野『目は1分で~』には書いてないことなので、素人(日野)の経験測ですが、
おそらくしっかりと吐くことで自然と、よい酸素をたくさん吸うことができているのだと思います。
ふだんはちょこちょこと浅い呼吸しかできていないから、いきなり6秒以上息を吐こうとすると6秒もたずに酸素切れになりますが、
よい酸素を深くたくさん吸えるようになると、体中に酸素がいきわたった状態になって、6秒以上息を吐いても苦しくない、
ということではないかと感じています。
今野『目は1分で~』にはこう書かれています。
“いったん吐ききってしまえば、あとは自然に空気を吸い込みますので、まずはしっかりと出し切りましょう<p109>“
6秒以上かけて吐き切る、というのが呼吸の第一歩です。
–次回につづく–