【0140】なぜ読解する技法か 1 of 8
前回に投稿しましたとおり、新たにカテゴリー「読解する技法」が追加されました。
この先しばらくは、この新カテゴリーである「読解する技法」について、記載していきます。
そのなかで、なぜ「読解」なのか、なぜカテゴリー追加となるのか、も明らかになるはずです。
【序】本を捨てる決意をした
本が増えていく
唐突ですが、(日野)の手許には、
成毛眞「本は10冊同時に読め!」という本があります。
この本に出会った当時、(日野)は金銭的にとても貧しく、家に帰ってもすることもなく、やることと言えば近所の大きな本屋で立ち読みするくらいのことしかありませんでした。
それも近所の大きな広い本屋の中でも(欲しくなってもお金がなくて買えないから)文庫本コーナーでだけ、立ち読み
そんな時に、この本に出会いました。
“「超並列」読書術”
“1日に何冊もの本に目を通す”
“本は最後まで読む必要はない”
“「クリエイティブ・クラス」になる読書術”
目次から第1章のお題目だけを持ってきましたが、ここに書かれている言葉が新鮮で、しかも当時(日野)が置かれた状況からすると救いの言葉のようでした。
その、”当時の(日野)の状況”というのは、
- やりたいことはあるが資格試験が難関
- 無資格者には求人はない。あっても有資格者を補助のバイト
- 仕事がない/あってもバイトだからお金はない
- お金はないが時間はある。時間はあっても資格試験の勉強は夜中しかできない。
このような大きな欲求はありながら叶わない日々、毎日不完全燃焼でたいへん大きな抑圧感と自分への失望を感じている、当時はそういう状況でした。
そういう状況で成毛「本を10冊同時に読め!」に出会ったものですから、これを盾として、現実逃避。ひたすら本を買って読みました。
家に帰ったところで居心地の良い環境ではなかったので、片道1時間弱の通勤経路を二重三重に往復したりしており、時間だけはありました。
ただお金はありません。
そこで、普段は安く手に入る文庫本を買い求め、稀に当時近所にあった“復活書房”の100円本コーナーで普段は買えない単行本を手に入れてウキウキした気分になるなど、とにかくお安く手に入る本を大量に買って読みました。
そのときにそのようにして手に入れたものですから、以後も本を捨てるということはありませんでした。
そのようなことで”「超並列」読書”を始めて、いままで10年程。週に1~4冊、月に10冊前後のペースを変わることなく続けてきました。
ここにいう月に10冊前後は、買って読んだ本の数です。
本を買うにはその前に見比べてみることをします。そのときには、はしがき・まえがき、目次さらにあとがきに目を通した上で全体をパラパラめくって見てみます。それだけすれば本を読んだということもできます。
そうすると、月に10冊前後の本を買って読んでいたのならば、(それを買う前に3~5冊は見比べるはずなので)月に30~50冊の本を10年読み続けた、ということもできます。
さて、成毛「10冊同時に~」のなかに、次のように書かれています。
“
もし庶民から脱したいなら、今までのような「みんなで同じでいい」という考えを捨てるべきだ。みんなが食べるものは食べず、みんなが読む本は読まない。それを徹底すればいい。(…)他人と差別化できるところは衣食住のみならず生活のあらゆる場面にあるが、中でももっとも生き方に差がつくのが読書の仕方である。読書の仕方を変えるだけで、高所得階級になれる可能性が出てくるのだ
<成毛眞 『本は10冊同時に読め!』 下線は(日野)による>
“
この引用の初めの二文、「もし庶民から~みんなが読む本は読まない。」が強烈でした。
–次回につづく–