【0194】読解力の向上に資すること、その手がかり オマケ2 4 of 4

21-読解する技法

【結】

本編であった2つの主題のうち、ふたつ「読解を考える手がかり」について、【0158】【0159】で書いたもののわかりにくいので整理し直しました。

表を出すことで、本編で書いた以上のことも書けたように思います。

言語がなんのためにあるのかを考えると、言語の運用に限られる①~④だけでは不十分で、運用をできた上でそれをどう使うかの⑤~⑨のほうが重要のように思います。

読解というのは 理解して→考えて→伝える のなかの、「理解して」のひとつの方法であるという、ひとつめの主題「「読む」の位置づけ」の話ともシンクロします。

理解して→考えて→伝える という流れを意識しながら、⑤~⑧からも手がかり探っていきます。

 

【オマケ】外国語話者が母語話者を教える③はありえないか?③を補完するための⑤以下の学問

「【承】まずは現国。次はダメで次もダメ、本丸は古文・漢文。果ては英語かラテン語か」のなかで象限③(=外国語話者が母語話者に教える)にあてはまるものが見つからないと書きました。

そのあと「【転】しつこく全体の把握に努める。一歩下がって俯瞰してみる」で⑤~⑨を追加しました。

この完成形の表「読解を考える手がかり」、眺めていると、

⑤~⑨としている「言語の運用以外の分野」がこの、あてはまるものが見つからなかった象限③を補充するのではないか、と考えるようになりました。

言い換えると、

言語の「運用」以外の分野が、外国語話者のような視点でもって母語話者に語りかけてくるものがあるのではないか、

言語の運用の中で成立しがたい外国語話者が母語話者を教えるという構図を補完するのが言語の運用以外の学問分野の役割ではないか、

という仮説を持ちました。

今後⑤~⑨に該当するものに会ったときはこの仮説の検証という態度で接するようにしていきます。

 

–完–

21-読解する技法


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