【0281】徹底した機能志向への転換 3 of 4

90-番外

QBハウスとは
カット以外の時間をできる限りカットして、
カットすることに集中するビジネスモデルであります。

一方で、(日野)が20代で通っていた散髪屋さんは「The・業界平均の理美容店」でした。

QBハウスのビジネスモデル、The・業界平均の理美容店については【0279】を参照ねがいます

(日野)が20代で通い続けたThe・業界平均の理美容店のお店からA氏が居なくなって、
散髪屋さん迷子になった(日野)は近所にあるB氏のお店に入ってみますが、前回に書いた事情によりThe・業界平均の理美容店で過ごす1時間に疑問を感じます。

~以上、前回までのあらすじでした~

そんなB氏のお店に3回ほど行ったでしょうか。

髪が伸びて、うっとうしい。しかし、行きたくない。もう、うんざり、という気持ちでした。

そんな時、なんの拍子か、1000円カットに行きました。どのお店だったかは覚えていません。結果、散髪へのネガティブな感情が無くなりました。

何が理由でしょう。

急に「髪の毛うっとうしいー」となって突然に行っても待ち時間はせいぜい30分です。
一人当たりの所要時間は10分ほど、スタッフが2~3名で対応されているので、
自分がお店に着くより先に10人近く並んでいても30分ほど待てば順番が回ってきます。
順番が回ってきて席に着くと、オーダーさえしてしまえばあとは目をつむっていてOKです。
無言でカットしてくれます。
洗髪無し、整髪無し、カットが始まったら10分で解放です。

そして仕上がりはどうかというと、悪くないのです。

5年ほどお世話になったA氏に比べるとさすがに劣ります。
しかし1年弱のおつきあいだったB氏と比べたら1000円カットのほうが上でした。

そらそうです。

下の画像はQBハウスのWebページ(https://www.qbhouse.co.jp/)から拝借したものです。

“ヘアカット経験値は一般的な理美容店で働くスタイリストの約4倍(1日平均8人:30人)”です。

定量的に4倍だけでもわかりやすいですが、
一般的な理美容店との経験値の差は、定性的にも大きいはずです。

「予約無し・カルテ無し(=初見で見極め)」しかも
「整髪無し・カットだけ10分で仕上げる」という条件なので、
一人当たりの難易度も高い(=より高い技術が必要な)のではないかと思っています。

「初めまして」からの一発勝負を毎日30人、
カットを求めるお客様に対して、誤魔化しの利かない環境で
毎日30人にカットを提供する職人がそこにいます。

–次回につづく–

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