【0009】「実践」とは 4 of 5
(追記)投稿当時は現在とちがい、ブログタイトルは「(名称準備中)が実践するビジネス法務」であり、管理人の名称は「(準備中)」でした。
このように、自己の心を防衛するためには、以下の手続きを踏まなければなりません。
- 独り善がりではない客観的な情報をどのようにして集めるか。
- それらの情報をどのように整理するか。
- 整理された情報から考えられる選択肢は何があるか。選択肢ごとの評価はどうか。
- そして、選択肢ごとの評価=自己の心証をどのようにして決定権者に伝えるか。
これらの手続きを遂行するためには、①情報を収集する能力、②情報を整理・分類する能力、③取り得る選択肢を想像する力と選択肢を評価するモノサシ、④資料作成・プレゼンテーションの技術が必要になると思います。
特に③は重く、法的問題なら法律知識があればいいんでしょ、ということではなく、自然科学がベースとなる多面的な知識と経験が必要となります。法律はモノサシのひとつでしかないのです。
社会人として、人間としての総合力と歩んできた道のりを試されるのが企業の法務という仕事だと思います。
そして、そもそも法律は自分以外の他者ありきのものであり、それを扱う法務という仕事は、人間同士の総合力と総合力にぶつかり合いみたいなものですね。言ってみれば、総合格闘技です。