【0050】法務担当者のためのキャリアデザイン考 2 of 5

10-ビジネス法務77一般スキル, 91定義, 99引用

~あらすじ~
試験結果という過去の実績によって将来のポジションが決まってしまう。
どちらかというと過去のイメージ。来し方、学歴・職歴・経歴、過去を積み上げをキャリアであると理解していた(日野)にひとつの質問が投げられます。
「今後のキャリア(将来のキャリア目標)をどう考えていますか?」

(日野)の中の「キャリア」を再定義する。

「過去の実績が『キャリア』だ」という理解では、「今後のキャリア」を考えることができません。
自分のなかの「キャリア」という言葉を再定義しなければなりません。本屋に走りました。

いくつかの本をみると、

  • 馬車がたどった道程に残る轍(わだち、career)が語源で、
  • ある人にとっては給料や役職を上げていくことで、
  • シャイン(E.H.Schein)は「外面的、内面的に個人の概念を構成している階級」と定義し、
  • ホール(D.T.Hall)は「あるひとの生涯にわたる機関における仕事関連の諸経験と結びついた態度や行動における個人的に知覚された連続」と定義し、

云々。

だいたい、このあたりのことが書いてあります。わかるようなわからんような、というところです。

そのようにいろいろと書かれているなかで、次の定義は納得できました。


スーパーは「キャリアとは人生の年齢や場面のさまざまな役割の組み合わせである」としました。年齢によってさまざまな役割が変わり、どの役割に力を注ぐかも人それぞれです。


ドナルド・スーパー(Donald E.Super)
「キャリアとは生涯過程を通して、ある人によって演じられる諸役割の組み合わせと連続」

荒井明 他 『キャリア基礎講座テキスト』

過去だけでなく「生涯過程を通して」という部分に、(日野)がもともと持っていた「キャリア」のイメージを払拭する力を感じます。

さらに、役職や金銭を目的とせず、それどころかこの定義にはキャリアの目的すらなくて、「役割の組み合わせである」というところに惹きつけられました。

ここまでの情報から、キャリアを次のように定義してこのあとの話を進めていきます。
キャリアとは「生涯過程を通して、ある人によって演じられる諸役割の組み合わせと連続」である

「キャリア」を定義した。ではその「キャリア」をどうするのか

次に、「今後のキャリア」を考えていくわけですが、さて、年齢に応じた(日野)の役割、と言われても漠然として何から検討すればよいのか。

いまの会社で年齢相応に出世することが正しい役割ということもなく。
現代のようにこういう時代になると、何歳でどんな役割を持っているのが正しいのか判断するのはとてもむずかしいことです。

手詰まりです。

ただ定義をつける過程で目を通した大量の本に、ヒントはありました。

次回につづく

(追記)投稿当時は現在とちがい、管理人の名称は(準備中)でした。修正して現在の一人称である(日野)等に置換えをしています。

10-ビジネス法務77一般スキル, 91定義, 99引用


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