【0138】ホウタン的日本酒入門(おまけ)3 of 3
前回【0137】で、晩酌酒を選ぶ視点のひとつとして「エ)やる気に満ち溢れるときも疲れているときでも飲める」を挙げ、そのなかで「燗でもおいしいかということも重要な要素だ」と書きました。
よい燗酒はゆっくりとじんわりと酒を味わうことができ、その染み入る感じが量を飲まなくても満足感につながり、よい睡眠と翌日のよい目覚めにつながります。
ということで、最後となる今回は、おいしい燗酒のつけ方を書いておきます。
【オマケ3】おいしい燗の入れ方
燗のつけ方、いちばんいいのは湯せんでしょう。おでん鍋の脇にチロリをつけてというのが最もよい方法だと思います。
ほかにも直火(鍋にお酒を入れて直火)にかけるのもあり、
ティファールで湯をわかしたあとにフタを開けてチロリをつけるとちょうど良い、という記事も見かけました。
いろいろのやり方がある中で、業務外ではのんびりと弛緩していたい(日野)としては、火を使いたくありません。そうすると湯せんや鍋で直火というのはできません。
火を使わず、かつ熱量のコントロールが比較的容易な電子レンジを使っています。
このようなやり方です。
容れ物は徳利でも片口でも、とにかく電子レンジ対応ならOKです。
(日野)はたまたま某店でみつけた菊正宗の方口を使っています。(徳利でなく口の広い)方口で電子レンジOKで容量が一合というのが決め手でした。
検索してみると同じ物が公式ショップにありました。
https://www.kikumasamune.shop/fs/kikumasamune/nkt49
燗の方法は、容器にお酒を注いで、アルミホイルでフタをします。
アルミホイルでフタをすることで加熱のムラが無くなるようです。
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上手な燗のつけ方② 電子レンジであたためる時にはアルミホイルが活躍!
徳利のように細い部分と太い部分の差が大きい容器の場合、細い部分と太い部分で日本酒の温度に差が出ることがあります(細い部分のほうが熱くなります)。
そんな時は、アルミホイルをしわにならないように被せるとまんべんなくあたためることができます。
http://www.japansake.or.jp/sake/kanzake/page-3.html
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加熱時間は500Wで一合のとき、
- 冷や(室温)からであれば50秒、
- 冷蔵庫から出した直後であれば30秒してから再度40秒、
でぬる燗になるはずです。
さて、
しばらく上記のやり方で電子レンジを愛用していましたが、あるときに電子レンジを買い替えることになり、ずいぶんと高級な物になったので、(火事までいかないとして電子レンジが爆死するのが怖くて)使えなくなりました。
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うっかり電子レンジにアルミ素材が使われた容器を入れてしまうと、たちまち火花が飛び、場合によって爆発が起こってしまう可能性も。うっかり電子レンジにアルミホイルを入れてしまい、パチパチとした音がした瞬間、慌ててスイッチを止めたという方も多いのではないでしょうか。
<「火花が不安…電子レンジでアルミホイルは危険?それとも大丈夫?」>
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そこで酒燗器をさがすことになります。
理想はおでん鍋の脇のような湯せんですがなんしか高いわけです。
つきつめるとこういう物がいいと思います。たとえばこれとか
つきつめるとそうですが、趣味ですから。プロフェッショナルとはちがう、制約条件がたくさんあるわけです
そこで湯せんはあきらめると、電気です。
いくつかありますが、(日野)的には容量は一合がいい
ということで「TWINBIRD 酒燗器 ブラック TW-D418B」を選びました。
ただこの商品、レビューによると、フタがプラスチック製でそのフタのにおいがお酒についてしまうそうです。
酒燗器を買うのと同時に木製のフタも買いました。
(試しにでも臭いがついてしまって飲めずに捨てるようなことはできないので、元々のフタは一度も使っていません)
ヤマコー おとし蓋 直径14cm 82559
サイズは14cmで過不足なく使えています。
ここでぬる燗と言いましたが、摂氏温度と表現の対応は下表のとおりです。
ちなみに温度の高低による味覚の変化も挙げておきます。
<マイナビ『日本酒の図鑑』P188 を基に(日野)が作成>
–完–