【0215】バーバラ・ミント『考える技術・書く技術』 を読む 1 of 2
(優先順位を見極める おまけ)

10-ビジネス法務77一般スキル

前回【0214】優先順位を見極める 3 of 3までで、重要度・緊急度マトリクスのうち特に重要度をどう判断するかについて、書いてきました。

さて、この重要性の判断、帰納法で論点を設定し、演繹法で判断するわけですが、

これは、バーバラ・ミント『考える技術・書く技術』にあるピラミッドストラクチャの一部です。

(日野)は、なにか考えるときは(ロジカルシンキングやクリティカルシンキングの本はたくさんありますがやっぱり)この本に戻ってくることになります。

 

ただ、戻るたびに復習というのか、思い出すところからになってしまうので、
ここで少しまとめておきます。

 

まず、ピラミッドストラクチャの図です。

バーバラ・ミント 『考える技術・書く技術』p14>

いちばん上にある一つの箱から3つの箱がぶら下がっています。

その3つの箱はキーラインという階層になっていますが、その3つの箱からさらに下の階層へ3つずつ箱がぶら下がり、箱が9つある階層となります。

9つの箱からもその下の階層へと、それぞれに複数の箱がぶら下がっています。

 

この箱がそれぞれどのような関係でつながっているのかというと、

まず縦の関係です。

縦の関係というのは、たとえばいちばん上にある一つの箱と、そのすぐ下、キーラインと呼ばれている階層にある3つの箱の関係です。

 

前提として、それぞれの箱にはメッセージがひとつだけ記入されます。

そして縦の関係は、「結論」と「根拠」の関係になります。

 

再び同書から図を拝借します。

バーバラ・ミント 『考える技術・書く技術』p24>

この図の例では、いちばん上の箱「~社のフランチャイズ権を購入せよ」の下に3つの箱があります。その3つの箱は左から順に「業界平均より高い成長が見込まれるから」「十分な財務メリットが見込まれるから」「事業併合が容易と思われるから」となっており、それぞれ「~社のフランチャイズ権を購入せよ」とのメッセージを発する根拠となっています。

 

これがピラミッドストラクチャとその内部における縦の関係です。

続いて横の関係です。

–次回につづく–


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