【0214】優先順位を見極める 3 of 3

14-連載-法務三大フレームワーク

重要度・緊急度マトリクスの2軸のうち重要度を判断するために、

やるべきことを列挙し、
グループわけをして、
特徴を抽出しました。

 

その結果、重要度を判断するために3つの論点があることがわかりました。

  • それをやることでどのような効果があるか、どのような影響があるか⇒影響の大きさはどうか?
  • そのやるべきことの成果は「何に使われるか」、そのやるべきことをやらなかったとき「誰に影響を与えるか」⇒影響範囲はどうか?
  • そのやるべきことは「自分にしかできないか」「別の人に頼むことはできないか」⇒自分にしかできないか?

 

ここまでは帰納法です。

帰納法で論点が抽出されたら、今度は演繹法の出番です。

論点に対してあてはめをして重要かどうかを判断していきます。

 

 

大前提

小前提

結論

論点1:影響の大きさはどうか?

影響が大きいものは重要度高い

xxは影響が大きい

xxは重要度が高い

論点2:影響範囲はどうか?

影響範囲が広いものは重要度高い

xxは影響範囲が広い

xxは重要度が高い

論点3:自分にしかできないか?

他人でもできることは重要度低い

xxはxxさんができる

xxは重要度が低い

 

このように整理していくことで、少なくとも判断の理由を説明することができます。

上司と重要度の判断があわずに怒られそうなときでも、そう判断した理由を論理的に説明できればいいのです。

上司と部下では持っている情報量がちがうので、判断が一致しないというが起こります。

そんなときも、論点がしっかりしていれば、議論ができます。

例えば、ある業務aを、論点3でBさんでもできるからBさんに依頼しようとしたが、上司からするとBさんにしかできない業務bをBさんにしてもらうつもりだった、というような認識の不一致です。

論点が明確になっていなければ「なぜおまえが業務aをしないのか?」と一方的に問い詰められるだけになりそうです。

 

–次回につづく–


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