【0024】文章を書くときの心得 2 of 3
媒体のちがいではない。問題はもっと本質的なところにある。
どうやら媒体によるちがいはあるが、そこに答えはなさそうだ。
そう結論を出しかけたときに、次の一文を見つけました。
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Webというのは、さらっと流し読みをされてしまいやすいメディアです。ブログで伝えたい情報を少しでも正確に伝えるためには、読者ができるだけブログを読みやすくなるように心がけることが必要になります。<山本高樹『会社やお店ですぐ使える 人が集まるブログの始め方』>
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ここで目に付いたのは、「読者」という単語です。
もう一度、職務上書いている文章を並べてみると、契約書の起案・校正、相手方担当者との交渉メール、稟議書のチェックや差戻し文書、社内規程類の起案、弁護士等諸先生方への相談文書と相談結果の報告文書 等々。これらを見ていると、ある特徴があることに気づきました。
これらの文章には、宛名がある。
ということです。
たとえば契約書の起案・校正では、その契約を担当する社内外の担当者宛です。諸先生方への相談文書ではその先生であり、相談結果の報告文書であればその案件の担当者や自身の上長・経営幹部に対しての文章となります。
(日野)が職務において書いているのは、このように読み手が明確に定まっている文章ということです。
そして、読み手が定まっているということは、当然、書き手=自分自身の立場も定まっているということになります。
読み手が上長・経営幹部であれば、(日野)は部下・従業員として、
読み手が取引先担当者や諸先生方であれば、(日野)は当該案件において会社を代表する立場でそれぞれの文章を書くことになります。
なるほど、これは大きなちがいです。
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書くときに難しい一因は、だれに向かって、自分がどのような立場で書くのかが明確になっていないときだ。<齋藤孝『原稿用紙10枚を書く力』>
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職務上どれほど文章を書いていても、それによってこのブログで投稿するために最適な文章を書けるようにならないわけです。
納得しました。
(日野)がブログの文章を書くことをむずかしいと感じていたのは、これが原因だったようです。
では、このブログの投稿における読み手とは、どのような人なのか?それを考えておきます。
(追記)投稿当時は現在とちがい、管理人の名称は(準備中)でした。修正して現在の一人称である(日野)等に置換えをしています。