【0025】文章を書くときの心得 3 of 3

10-ビジネス法務97最終話, 99引用

このブログにおける読み手とは誰なのか?

 (日野)が法務担当者として書いている文章は読み手が明確ですが、このブログでの投稿のための文章ではそれが不明であることがわかったので、このブログの投稿における読み手がどのような人なのかを考えます。

 ここでようやく『Webライティング実践講座』のテクニックが役に立ちます。
どんなに優れたテクニックも、その本質をはずしていては効果が出ないものです。


 Webでは、「何時、何処に、誰が、どのように訪問し、どのように利用したか」を簡単にデータで知ることができます。そして、この種々のデータを収集する際に利用するのが、アクセス解析ツールです。(略)アクセス解析では、以下の6点を確認すれば、改善対象ごとに分析できます。(後略)

<鈴木良治『SEO対策のためのWebライティング実践講座』>

 さて、それでは本ブログをアクセス解析してみるとどうなるか。どのような方が読んでくださっているのか…

 …見る限り、(日野)自身がチェックのためにアクセスしているだけのようです。そうか、そうですよね。まだ始めたばかりですものね。。

 自分しか見てないって、じゃあ日記かいてたらいいやないか!!

 いや、ちがう。これは法務担当としての自分へのメモでもある。そうだ。そうにちがいない。

抽象化された(日野)に向けて書くことで(日野)以外のひとにも役立つ文書を

 …そう思い直したときに、では自分自身に役立つ情報とは何か、ということを考えました。法務担当としての自分にとって役に立つのであれば、他の法務担当者にもきっと役立つ情報があるはずだ、と。

 ここで(日野)自身を抽象化してみます。ここでいう抽象化とは「特徴を抽出する」ということです。


 抽象化とは一言で表現すれば、「枝葉を切り捨てて幹を見ること」といえます。文字通り、「特徴を抽出する」ということです。要は、様々な特徴や属性を持つ現実の事象のなかから、他のものと共通の特徴を抜き出して、ひとまとめにして扱うということです。(…)「共通の特徴」が幹、「それ以外の特徴」が枝葉ということになります。

<細谷功『具体と抽象 世界が変わって見える知性のしくみ』>

 なぜ抽象化するのか、それは(日野)個人の具体的な話だけであれば、日記でよいからです。そんなものをWeb上に公開する必要はありません。(日野)だけに該当する話ではなく、他の方も使える話でなければWeb上に公開する意味がないからです。


抽象化の最大のメリットとは何でしょうか?
 それは、複数のものを共通の特徴を以てグルーピングして「同じ」と見なすことで、ひとつの事象における学びを他の場所でも適用することが可能になることです。

<同上>

 いまは読者が自分だけなので自分自身にとってのメモとして書き進めていきますが、いつか他の方にも役立つものにしたい。そう思っています。そのためには、具体的な存在である(日野)の個人的な体験を、抽象化された法務担当者という目線から見ることで、一般化することが必要です。

 そのときに法務担当者だけでなく、どのような視点を持っているかを明らかにしておいたほうがよいだろうと思っています。

 

 では最後に、(日野)を抽象化しておきます。

まず「法務担当」である。
法務担当である前提として「サラリーマン」である。

一方で、「某士業」の有資格者である。
登録が完了すれば「個人事業主」でもある。

より上位の属性でいえば、父であり、夫でもある。
その上位は男である。もっといえば人間であり、動物である。

…ここまでみたら、もう充分でしょうか。。

 法務担当者としては中堅で、サラリーマンとしても中堅。士業者・個人事業主としては開業準備中。父・夫としてはヨチヨチ歩き。
 そのような属性を持つ書き手が、同じような属性の方に向けて書いていく。当分はそういう文章になります。

 

 この心得で、少しはまともな文章が書けるようになるかしら。

(追記)投稿当時は現在とちがい、管理人の名称は(準備中)でした。修正して現在の一人称である(日野)等に置換えをしています。

10-ビジネス法務97最終話, 99引用


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