【0037】ものごとの順序と大小関係 2 of 4

10-ビジネス法務11環境整備, 61契約手続き

 前回は章立てと項目番号の大小関係を書きました。おさらいしておくと、   章立ては、 編>章>節>款>目  条>項>号   項目番号は、 1.>(1)>①>ア.>(ア)>㋐ でした。    ただ、この順位の決まりはそれほど重要ではないです。
会社の文化や上司の好みに合わせればよいもので、絶対的な順序はありません。
資料の作り手と受け手で認識が一致していればどの順序でも問題ありません。  そして、順序の決まりとは違って、とても重要なのは、同じレベルの項目建てになっているか、ということです。


 重要なことは、論理のグレードを間違えないことである。  グレードが高い順に章立て、節立て、項目立てと分類し、章立ては1、2、3と分け、節は1章を①、②、③と分け、項目は①節を(1)(2)(3)というように分けていく。(…)このようにツリー状に階層的に分かれるように構造化する。

<齋藤孝 『原稿用紙10枚を書く力』>

 ここで齋藤氏は、章=1、節=①、項=(1)ということで、   章立ては、 章>節>項   項目番号は、 1>①>(1)  となっていて、いままで見てきた章立て・項目番号とは順番がちがうのですが、それはどうでもよいということです。


 大事なのは、何が章で、何が節で、何が項目かというツリー状の大小の構造を間違えないことである。(…)節に過ぎないものを章のタイトルに持ってきてしまうと、その章だけが密度が薄いものになる。(…)大切なのは、どれとどれが同列なのか、どれが重要なのかといった価値体系を大づかみにできるかどうかである。

<齋藤孝 『原稿用紙10枚を書く力』>

 同じレベルの項目建てになっているか、どれとどれが同列なのかを大づかみにできるかどうか、が重要ということです。

ここで例として、都道府県とその市町村を順に紹介していく場合に、項目番号をどう振っていくかを考えてみましょう。

1.都

 

(1)東京都

 

 

①足立区

 

 

②荒川区

 

 

(略)

 

 

㉓目黒区

 

 

㉔昭島市

 

 

(略)

2.道

 

(1)北海道

 

 

(略)

3.府

 

(1)大阪府

 

 

①大阪市

 

 

 

ア.旭区

 

 

 

イ.阿倍野区

 

 

 

(略)

 

 

 

ネ.淀川区

 

 

②堺市

 

 

(略)

 

(2)京都府

 

 

(略)

4.県

 

(1)愛知県

 

(以下、省略)

 

 …思いのほか、表が大きくなったので、解説はまた次回。

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