【0046】指令、役員全員の住民票を集めよ 6 of 8
法人で、就任登記や許認可申請のために役員の住民票の写しが必要になるとき、役員本人におねがいするのではなく、自分でとりにいきましょう。
いわゆる委任で、疑う余地のない委任状を用意すれば足ります。
さらに、どうしても窓口にいけないときのために郵送でも請求できます。
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戸籍謄本の申請は(…)役所や役場または出張所等に出向いて申請しますが、郵送による申請も可能な自治体もあります。(…)郵便で請求する場合に必要な書類は以下のとおりです。
①戸籍謄本等交付申請書
②差出用封筒+返信用封筒(切手を貼付したもの。戸籍謄本の重量が不明で正確な代金がわからないときは「不足料金受取人払」と記載しておく)
③身分証明書のコピー(運転免許証等の顔写真付きの証明書のコピー)
④定額小為替(ゆうちょ銀行(郵便局)で買えますが、できるだけお釣りのないように正確な金額を役所や役場に確認しておく)
(以下、略)<上原敬 『図解でわかる 戸籍の見方・読み方』>
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ちょっと長すぎませんか?本当に郵送でできるんですか??
→できるんです!できるから!!あと少しがんばって!!!
あとは、ここまで用意した①~④を「こちらから送るための封筒=差出用封筒」に入れて発送するだけです。
ここで最後に失敗しないために知っておきたいことは、窓口と郵送の宛先で住所がちがう場合があるということです。
たとえば大阪市は各区役所ではなく中之島の郵送事務処理センターで一括処理されるので、こちらを宛先にしなければなりません。
この送り先や①申請書様式、④手数料の金額も「大阪市 住民票 郵送」などと検索すると該当するページがでてくるはずです。
手戻りのないよう、確実に調べていきたいところです。
ただ、代理請求でいちばん時間かかるのがこの検索している時間のような気がします。本当に疲れます。
あまりに請求先が多くなって疲れたときは「○○市役所 市民課」を宛先にしてその近くに「住民票の写し交付申請書在中」などと書いておけばまず辿り着くでしょう。
こう書いてもさきほど書いた大阪市の場合は着かないと思うので、手戻りと、郵便局員に迷惑がかかる可能性があることを覚悟しましょう。
ここまでで郵送の代理請求が完了です。あとは返送されるのを家で待つだけです。初めてやるとドキドキしますが、割とあっさり返送されて自宅のポストに入っています。
役員全員の住民票を集めた。それも郵送でな。
あるとき課内のミーティングで各自の業務の進捗報告。
(日野)が「許認可の申請は、役員の必要書類は集まったので(…)」というと、そのミーティング後に同僚が来て言いました。
- 同僚「役員の書類は集まったって、社長も住民票持ってきてくれたんですか?わたしが2ヶ月前におねがいした住民票まだなのに」
- 日野「(2ヶ月前、大丈夫か…)集まったといっても委任状もらっただけですよ」
- 同僚「委任状?代わりにいけるんですか?それならわたしもそうします」
といわれました。
そうか、本人しか取れないと思っている人もいるんだなと知りました。というか、そう思ってい人のほうが多いのかも。
そう気づいたのが今回の投稿を書くことにした動機です。
住民票も戸籍謄本も、弁護士などの特別な資格がなくても、他人でも請求できるんです。
しかも郵送でできるんです。郵送は本人分の請求でもできる(他人のモノでさえできるのだから当然ですが)ので、知っていると便利ですよね。
次回へつづく
(追記)投稿当時は現在とちがい、管理人の名称は(準備中)でした。修正して現在の一人称である(日野)等に置換えをしています。