【0048】指令、役員全員の住民票を集めよ 8 of 8
就任登記や許認可申請のために役員の住民票の写しが必要になるとき、役員本人におねがいするより、自分でできたら早いのに。
ということで、自分でしかも郵送で請求する方法を、【0041】からここまで7回にわたって、書いてきました。
手数料一覧表と郵送請求に関するグチ
おまけみたいなものですが、手数料の一覧を上げておきます。
そのまえに少しグチを書かせてください。
請求申請書の様式が市区町村ごとに異なるのは何故なのでしょうか。
申請書様式とともに市区町村ごとに異なるとされている事務手数料は、各自治体の経済力に差があるから、市区町村ごとに異なることが合理的だと思いますが、様式は同じにしたほうが、申請する側は準備する手間が減るし、受ける側も自治体間の異動がしやすくなると思うのです。
きっと、過去今までは、自治体間で様式が異なることに気づいているのは、許認可の代理請求をすることが多い行政書士くらいだったのではないでしょうか。
それがインターネットが普及して、誰でも全国各地の請求書を手に入れることができるようになると、一企業の法務担当でしかない(日野)でもこの不都合に気づくこととなったわけです。
国が統一様式をつくる、つくらないまでも例えば東京の様式なら全国どこの自治体でも使えるように指示するとか、できないのかなあ、と毎回感じます。
(ただ、住民票の写し自体のデザインは、自治体ごとに名産品があしらわれていたりして、自治体ごとに異なるほうがあじわい深いと思っています。あくまでも交付申請の用紙の様式のことをいっています)
手数料一覧
では、最後に手数料の一覧表を上げておきます。
さきほど「経済力に依って異なることが理解できる」と書いた事務手数料のほうは、逆に、どの自治体でも似たようなものです。
それでも異なることが多いので、請求先の自治体に確認することをおすすめします。以下は、あくまで参考としてご活用ください。
市区町村の各種事務手数料(抜粋)
(東京都千代田区の場合)
種別 | 単位 | 額 | |
閲覧 | 1.戸籍の届出その他の書類の閲覧 | 1回につき | 350円 |
2.住民リストの閲覧 | 1回につき | 1000円 | |
交付 | 3.戸籍の全部・個人事項証明書(謄抄本) | 1通につき | 450円 |
4.除籍の全部・個人事項証明書(謄抄本) | 1通につき | 750円 | |
5.住民票の写し | 1通につき | 300円 | |
6.住基カードの交付 | 700円 | ||
7.印鑑登録証の交付 | 1通につき | 50円 | |
証明 | 8.住民票の記載事項証明書 | 1通につき | 300円 |
9.印鑑登録に関する証明 | 1通につき | 300円 | |
10.納税証明その他の収入に関する証明 | 1通につき | 300円 |
登記に関する手数料(抜粋)
(オンライン請求でない通常の窓口請求の場合)
申請内容 | 単位 | 手数料額 |
①登記簿の謄本・抄本 | 1通 | 1,000円 |
②商号・未成年者・後見人・支配人登記簿の謄本・抄本 | 1通 | 500円 |
③登記簿の附属書類中地積測量図、建物図面その他の図面の写し | 1事件 | 500円 |
④登記簿又はその附属書類の閲覧 | 1登記用紙 | 500円 |
⑤登記事項要約書 | 1登記記録 | 500円 |
⑥地図又は建物所在図の全部又は一部の写し | 1筆 | 500円 |
⑦地図又は建物所在図の閲覧 | 1枚 | 500円 |
⑧地図に準ずる図面(公図)の全部又は一部の写し | 1筆 | 500円 |
⑨地図に準ずる図面(公図)の閲覧 | 1枚 | 500円 |
⑩登記事項に変更がないこと、ある登記事項がないことの証明 | 1件 | 500円 |
⑪印鑑の証明書 | 1件 | 500円 |
⑫鉱害賠償登録簿の謄本・抄本 | 1通 | 1,000円 |
⑬鉱害賠償登録簿又はその附属書類の閲覧 | 1登録用紙 | 500円 |
<自由国民社 『実用法律用語事典』>を基に(日野)が作成
(追記)投稿当時は現在とちがい、管理人の名称は(準備中)でした。修正して現在の一人称である(日野)等に置換えをしています。