【0055】1年は何週間かを考える 2 of 3
計算では「1年(365日)÷1週(7日)=52週と1日」となり、「1年=52週」だと思っていたのですが、あるとき「53週や54週になることもある」という一文を見つけてしまったので、もやもやしていたところ、「1日」に見立てた箱を1行7列にして365個並べてみると、1月1日が何曜日になるかによって、第1週の日数が7日に満たない不完全な(?)週があるから53週になるということが解り、それだったら単純に「52週と1日」と考えたほうがよいように思います。
1年=52週として、なぜ1年=12か月なのか。
1年を52週と1日、と考えるとひとつ疑問がわいてきます。
52は4で割り切れる。4週=1か月にしてしまえばよいのでは。という素朴な疑問。
いまの1か月は30日前後で約4週間、何月かによって日数もちがうし、4月1日が何曜日かも毎年変わる。
なんで30日前後なのか、「月(ガツ)」というからには「月(ツキ)」の影響があるはず。
”
満月から次の満月までの時間を表す朔望月(略)は29.53059日<ロビン・ヒース 『太陽、月、そして地球』>
”
ということで月の周期を基準にすると1ヶ月は29日か30日ということになるのだけど、そうもなっていない。なんなんだ、一体どうなっているだ。
いまもほぼ4週なんだからいっそ1ヶ月=4週、に決めてしてしまえばいいじゃないか。
52週は4で割り切れるので、1年=13か月と1日となります。1日はおまけで全員何もしない日にする。
毎月28日で固定だから「1日は常に日曜日」などと明確にわかるし、「今月末って何日やっけ、え~っとニシムクサムライ…」とかつぶやくこともなくなるわけです。
製本して押印して送られてきた契約書にコチラの契印を押そうとして「うおお、契約日6月31日なってるやん」と気づいて増える後工程に絶望することもなくなるわけです。
合理的。
…なのですが、世の中には不便であってもそうしなければならない決め事というものがあるようで。
”
太陽暦も1年を分割するのに、朔望月を目安としていたはずだが、365日を12分割するために、1ヶ月は29日と30日ではなく、30日と31日とした。そのために付きの形と無関係な暦となった。<米山忠興 『空と月と暦』>
”
「365を12分割する」ため、とあります。「12」という数字ありきで月数が決まっているようです。
”
10個のリンゴは、2人なら等分できますが、3人だと等分できません。4人も同じです。これに対して、12個のリンゴは、2、3、4人でも等分できます。ひとまとめにする数として、12や60が選ばれているのは、等分しやすいからといわれています。<饒村曜 『大人の算数・数学再学習』>
”
12という数字は等分がしやすい。
なるほど、四季で分割でき、さらにひとつの季節を3等分できる。というのは大きな理由の気がします。
一方で、聖書の注記には「12」という数字について次のような記載もあります。
”
その後、私は、地の四隅に立つ四位の天使が、地の四方の風を止め、地にも海にもどんな気にも風を吹かせぬようにしているのを見た。また東から昇るもう一位の天使を見た。彼は生きる神の印を持っていた。彼は地と海を害う権威を与えられている四位の天使に、「私たちが神のしもべたちの額にしるしをするまでは、地にも海にも木にも触れるな」と大声で叫んだ。私はしるしをされた人の数を聞いた。それは、イスラエルの子らのすべての部族の中から十四万四千人※であった。(略)※キリストを信じる者の数をかたどる。聖なる数といわれる十二の二乗の千倍である。
<フェデリコ・バルバロ 『聖書』 ヨハネの黙示録> 下線は(日野)による
”
このように「12」が特別な数字であることも理由にあるのかもしれなません。
–次回につづく–
(追記)投稿当時は現在とちがい、管理人の名称は(準備中)でした。修正して現在の一人称である(日野)等に置換えをしています。