【0118】新入社員研修のあるべき姿とは 1 of 2

10-ビジネス法務77一般スキル, 96第一話

【起】新入社員用の研修を受けています

諸事情により、新入社員用の研修カリキュラムを受けています。

新入社員用のカリキュラムを30代半ばで受けてみると、いろいろと感じることがあります。

そう、感じたところから、新入社員研修のあるべき姿を考えてみます。

 

【承】新入社員研修の概要とその目的と思われること

さて、(日野)が受けている新入社員用の研修カリキュラムは3年間に及ぶものです。

その内容の一部を挙げてみると、

 

社内に留まるものでは、レポートの報告会があります。

ある会では自業務や所属部課の課題とその解決策を挙げて自身の具体的な取組みを報告します。

またある会では自身が考える当社のビジョンやあるべき姿を提案する役員向けプレゼンの場があります。

 

社内に留まらないものでは、外部の研修機関やビジネススクールが提供する、基礎スキル(リーダーシップやコミュニケーションなど)の向上を謳う研修を複数受講します。

なかには数ヶ月間に亘って行われるものもあり対面講義の出席は数回でもその間次回の対面講義までに課される課題は相当ハードです。

 

そのような課題が加わりますがそれ以前にしていた業務は、当然、それまでと変わりなく要求されます。

 

通常業務はそのままに、新入社員向けの研修カリキュラムを受けていると、あるときに、

社内の報告会用レポートの提出期限と数ヶ月に亘る社外研修で山場となる課題提出に業務の繁忙が重なって発狂しかねないレベルの物量に襲われました。

 

そうして物量に圧されながら一方で、30代も半ばになると今の自分の限界と更なる成長の機会の少なさを知っている分、限界突破できそうな内容の質が高い研修には妥協せずに全力を投入したくなります。

 

今回たまたま諸事情により、新入社員用のカリキュラムを受けることになり、業務だから受けているのですが、内容には期待していませんでした。

ところが、そのカリキュラムに含まれる外部研修にはビジネススクールへの登竜門を意識されている内容のものがあって、

ビジネススクールの登竜門らしく、ケースに基づく課題が課され、その課題に取組んだことを前提とした講義が行われます。

そしてそのケースに基づく課題がまた熱中度の高い、いくらでも時間をかけたくなるような、のめり込んでしまうようなよくできた課題なわけです。

奇しくもその研修で講師が唱えたのが「質より量」です。いくらでも時間をかけて量を出した欲求が生まれていました。

 

 

自分の能力に限界を感じる中で、限界ぎりぎりに挑戦できるこのような良質な課題に出会うと、本当は業務外に睡眠を除くすべての時間はこの課題に使いたくなります。しかし、幼い子が在る家庭環境では、それはできません。

業務時間は業務で手一杯、子を納得させて一人個部屋にこもることは不可能で、それでは子が寝たあとならと夜中に取組んで睡眠を削ると翌日以降如実に思考に影響が出る。

 

 

30代半ばで、それなりの仕事があり家には幼い子も居て20代の頃のように無理も利かなくなっている(日野)が、新入社員向けの研修を受けてみると、新入社員とは異なる感想が出てきます。

特に物量に圧殺されかけたときに、このカリキュラムの意味は何なのか、新入社員研修の目的とは何なのか、ということを考え始めました。

 

その考えた内容を量と質の2面からまとめてみます。

 

–次回につづく–


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