【0302】続・複式簿記(利益の比較衡量/権利と義務のバランス 5 of 7)
日商簿記・全商簿記の試験勉強で問題を解き続けた結果、
いろいろの事実を仕訳の形で考え始めます。
一般化すると、
- Aしてもらうことになりました。
- Aはいくらでしょう(左におきます)、
- その見返りとして求められたのはBとして、Bはいくらでしょう(右におきます)。
- 右左の差、差額はどちらにどれだけあるか、その差額を埋めるものは何でしょうか、
そのようなことを自然と考えるようになるということを、前回に書きました。
AやBを具体的に挙げてみます。
たとえば、家族4人(大人2・小人2)で焼肉にいきました。
「おいしかったなあ、(これまでの経験から推測すると)2万円くらいかなあ」これが左(A)です。
「お会計が18000円です」と言われたらそれが右(B)です。
焼肉による満足感20000/現金18000 差額の2000は、お得感が右に加算されます
おなじたとえで続けます。
家族4人(大人2・小人2)で焼肉にいきました。「おいしかったなあ、2万円くらいかなあ」これが左。「お会計が30000円です」と言われたらそれが右です。
焼肉による満足感20000/現金30000 差額の▲10000は、損した気分が左に加算されます。
もうひとつ同様の例で。
たとえば、家族4人(大人2・小人2)で焼肉にいきました。「おいしかったなあ、2万円くらいかなあ(左)。でもトイレが汚くて子どもがいやがったなあ2千円分マイナス(左のマイナスは右にいきます)」。お会計で18000円と言われたらそれは右です。
焼肉による満足感20000/トイレ汚い不快感2000、現金18000⇒左右バランス・損得無し
このようなことがふだんの生活のなかで自然と思い浮かんでいます。
そのうち、
契約上の義務を債務という、多くの場合、債務とは買掛金・借入金
契約上の権利を債権という、多くの場合、債権とは売掛金・貸付金
ということを知り、仕訳がバランスすることと権利と義務のバランスすることが(日野)のなかでひもづきました。
このように、自身に起こるなにかしらの事実に金額をつけて資産負債資本費用収益にわけて左右に置いてから、左右の差額を埋めようとする感覚が、
(日野)が考える「権利と義務のバランス」の本性のような気がします。
そのようなものでも突き詰めると、「利益の比較衡量」とつながるような気はしているのですが、いまいちまとまらないので、随時考えていきたいなと思います。
–次回につづく–