【0303】人と人の関係性3連発(利益の比較衡量/権利と義務のバランス 6 of 7)

12-連載- ビジネス法務の実践

【0299】からしばらく、権利と義務のバランスの具体例を挙げてきました。
ノブレス・オブリージュ、マンガのセリフ、複式簿記と挙げてきて、
あと3つ、人と人との関係性・親と子の関係性など、
頭出し程度にさらりと書いて終わります。
いつか、深掘りしたいと思っています。

■権利と義務のバランス 具体例4

人と人の関係はすべて権利と義務のバランス

  • 権利有るものは義務を負うということが契約の前提であって、そのバランスを欠く契約をするのであれば合理的な理由が要る。
  • このあたりは「学問のすすめ 14編(世話とは保護と命令)」も同様

■権利と義務のバランス 具体例5

続・人と人の関係はすべて権利と義務のバランス

  • ビジネスだけでなく、子と親であっても同じで、
    子も親もどちらも一人格で互いに義務を負い
    その義務の反射としての権利しかない。
  • 親が優れているとか子は親の従物であるとかそんなことは決して無い。
  • むしろ親には養育義務や教育を受けさせる義務があって
    その義務を果たすために子を指導する権利(義務の反射としての権利)しか親には無い。

■権利と義務のバランス 具体例6

続・親と子、続・世話とは保護と命令

  • 会社でも同じで、100%株式を持っていたとしても、
    親会社が子会社を直接指示・命令することはできない。
  • 子会社の業務執行は子会社の代表が行う。
    グループ会社だからと当然のように命令してくるが、
    親会社(しかもたかが経営企画部長)が子会社に指示・命令できるわけがない。
  • 子会社は別法人。別人格。他者の尊厳の否定、人権侵害だと思っている。

–次回につづく–


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