【0238】法律学の基本書を読む(おまけ) 法律学の古典を読む(おまけ)

21-読解する技法

前回【0237】の中で、次のように書きました。

絶版となっている物も多く、きれいな物を入手するのが困難です。

書店で見かけて、気に入った物があれば、
その時にがんばって入手しておいたほうが良いです。

年々入手しにくくなっています。

 

どうしても欲しいとなれば、
前回にリンクを貼ったAmazonで購入するのが最も早いと思います。

絶版なのを欲しいものですから、足元見られます。値付けがひどいです。

商品の状態は記載薄く、どんな物が届くかわからないのに、定価の倍とか、

(現状だと、団藤『刑法綱要』がそういう状態です。)

「中古なのに定価の倍の値付けで、信じられん。
新品もなさそうやし、いまから買おうとしたら大変やな」

という想いでしたが、

実は(日野)の手許にも、団藤『刑法綱要』がありませんでした。
他人事ではなく、自分が大変な状態でした。

【0235】で古典として列挙した後、
次回【0239】以降の記事を書きながら、刑法の基本書も読み返していて
「団藤はどうだったかな」と読み返そうと書棚を探した時に、みつかりませんでした。
団藤『刑法綱要』が手許に無いことに気づきました。

さすがに、捨てたとは、思えないので、買ったつもりで、
書店で見て、欲しいと思ったけど、買わなかったんでしょうね。
あの書店のあの本棚にあったところまで記憶していて、今回見に行きましたが、ありません。

その他の書店も大きいお店を5軒6軒と必死で探しましたが、売ってません。

検索してみると創文社が解散されたようです。

 

日本経済新聞「創文社が解散 学術書に救い手 競合他社が刊行引き継ぎへ」2020年7月11日

https://www.nikkei.com/article/DGKKZO61388310Q0A710C2MY5000?unlock=1

 

なるほど、そういうことか。あのときになぜ買っておかなかったのか・・・
悔やみながらカートに入れかけましたが、講談社(様)が救済してくれているようです。

 

産経新聞「老舗学術出版「創文社」解散の波紋…全書籍を講談社などが異例の引継ぎ」2020年8月7日

https://www.sankei.com/life/news/200807/lif2008070001-n1.html

 

講談社(様)ご本人のプレスリリースや対象となる書籍、購入方法などは見つけられませんでしたが、
転売ヤーにではなく
“あの書店のあの棚で”新品を見ていた時はAmazonに出品の中古はもっと安い値付けでした。少なくとも定価の倍ということはなかったです)、
消えかけた社会的な財産を・歴史的な重要な物を残そうという気概、
その心意気に、微力ながら応えたい。

いますぐ欲しいのですが、オンデマンド復刊を待ちます。

 

–次回につづく–

21-読解する技法


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