【0188】読解する技法に戻る 1 of 2

21-読解する技法96第一話

【起】読解する技法に戻るのだが、約半年前の振返りから

【0140】から「読解する技法」について書いてきましたが、

【0168】から前回【0187】までは、【0166】で宣言した「1投稿=1主張」の定着も兼ねて、「ホウタン的人体力学」というテーマが入り込みました。

「ホウタン的人体力学」と題しては、まだ書きたいこともありますが、本来番外であるはずのカテゴリー「ホウタン的××入門」が他のどのカテゴリーより投稿数が多くなってしまったので自制いたしまして、

今回から、「読解する技法」に戻ります。

 

今回から、「読解する技法」に戻ります、といっても「読解する技法」について最後に投稿したのは【0160】読解力の向上に資すること、その手がかり  オマケで、2018年10月6日のことです。

いまは年も変わって2019年4月20日。

あまりに間が空いてしまったので、「読解する技法」として、すでに投稿してきたことを簡単に振返っておきます。

 

【承1】「なぜ、読解する技法か」を思い出す

まず【0140】から【0149】まで、「なぜ、読解する技法か」と題しています。

これは【0147】なぜ読解する技法か 7 of 8にまとめがあるので、そこから(要約もしつつ)抜粋してみます。

 

【0140】なぜ読解する技法か 1 of 8から【0144】同 5 of 8までは導入部分として、長々と、佐藤優『読書の技法』という本に出会うまでの流れを書いています。

そして同書に出会ったことが「読解する技法」というテーマを立てた理由につながっていきます。

 

佐藤優『読書の技法』には出口汪『NEW出口現代文講義の実況中継』を引用して次のように書かれています。

“現代文は数学とまったく一緒なんです。数学は論理を記号や数字を使って表すもの。それに対して、「論理」を日本語によって表したのが現代文の「評論」です。”

“文脈によって言葉を規定していけば、言葉は固定化されます。そうすると、言葉は揺れ動かず、数学の記号と同じになってくる。その結果、現代文は感覚の教科から論理の教科に早変わりするわけですから、数学と同じように明解に解けます。”

<いずれも 佐藤優 『読書の技法』p183-186>

この引用部分を読んで、「実は読解ができていないのではないか」という疑問と、「それ(読解ができていないということ)が、最近感じていたコミュニケーション上のつまずきの根源ではないか」という仮説を持つことになります。

 

そのような仮説に加えて、次の2点から、読解力を磨くことが比較優位につながるということを確認しています。

“言語の学習には、「読む」「書く」「聞く」「話す」という四つの技能があると言われます。しかし、「読む」という技能は、他の三つの技能よりも軽んじられる傾向が<石黒圭 『「読む」技術』p13>”あるということと、

“すべての勉強の基礎になるのは読解力である。筆者が見るところ、日本語の読解が正確にできない、若手ビジネスパーソンが非常に多い<佐藤優 『読書の技法』p178>”ということ、

の2点です。

 

ここまでが、どうして読解する技法なのか?という問いと、それに対する回答を書いてきた部分です。

 

–次回につづく–


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