【0092】「法務担当者はスタッフであるから」というときのスタッフ(前) 1 of 5
エイコウノスタッフ
当時(日野)が所属していた部では、年度の区切りに部員全員が集まって、1年の振返りをしつつ、次の1年の目標を話し合う、決起集会のような場が持たれていました。
ある日そのような場で、まず先陣を切って部長から、全体の方針のようなことを話してくださいました。
いわく、「われわれはスタッフとして」と。
部長がそう言葉を発した直後、それを聞いた若手のひとりがこらえきれずに口に手をあててクスクスと笑い出しました。
つられて他に1人2人がうつむいて、笑いをこらえて肩を震わしていました。
発言した部長本人は、何が面白いのか解らないけど、大上段にかまえた話で反応があるのはまあ悪いことではないというような様子で話を続けていました。
さて、この場面、この当時は特殊な環境で、
狩野英孝氏が、いまでは見せないホストに扮してのネタ「スタッ、フゥー。スタッ、フゥー」をしていた頃のことでした。
あとあと聞いたところでは、部長が「われわれはスタッフとして」といったときに、部長と英孝氏の姿が二重写しになったとのことです。
今となってはもう何年も前の出来事で、狩野英孝氏もそのネタをやってないのですが、(日野)はいまでも「スタッフ」というとき、その場面を思い出します。
「法務担当者はスタッフであるから」などという
さて、(日野)は、
「スタッフである法務担当者としては」とか
「法務担当者はスタッフであるから」などという言い回しをします。
このブログでも使っていて、例えば、
“
法務担当者は、スタッフ部門なので、直接は事業に関わることはできません。
<【0087】一才桜とともに考える法務担当者の心構え 2 of 6>
“
とか、
“
スタッフである法務担当者にとって、意思決定を理解することが、その職務のために必須です。
“
などと、
当然のようにこの「スタッフとしての~」とか「スタッフである~」と使っています。
このように当然のように使いながら、一方で、この「スタッフ」という言葉を使うとき、時にふと冒頭の風景を思い出します。
スタッフという単語には、いろいろの意味があります。
例えば、
- 人によっては「スタッ、フゥ~」という言い方でお笑いのネタの一部だったり、
- 人によってはメイジスタッフ(=ロマサガの特殊な特殊な杖状の武器)から杖だったり、
- 人によってはファルスタッフ(=ヴェルディ作曲のオペラ)を思い出すかもしれません。
こうなると(日野)が使っている「スタッフとしての××は~」とか「××はスタッフであるから~」という言い回しは全く意味が変わってしまったり、真意が伝わらなかったりします。
そのように、いろいろの意味はありますが、(日野)としては「スタッフとしてはこうあるべき」とか「法務担当者がこう言動するのはスタッフだからこそだ」など、スタッフという言葉に強い想いを持って使っています。
その強い想いを前提として論を進めていくことが多くあります。
そうなると、この「スタッフ」という言葉の意味、少なくとも「スタッフ」という言葉のイメージが共有されていないと、論がつながらないという事態が起こり得ます。
そこで今回は、このブログにおいて、「スタッフとしての法務担当者」とか「法務担当者はスタッフであるから~」と言うときのスタッフの意味を定義しておきます。
–次回につづく–