【0296】5W1H/八何の原則 6 of 6
【0291】~【0293】まで、5W1Hと八何の原則が何を示す言葉で、
なぜ「5W1H/六何の原則」ではなく、「5W1H/八何の原則」なのか、
ということを書いてきました。
【0294】からは、「5W1H/八何の原則」の有用性について、
具体的な使い方を挙げながら書いています。
どう使う?-3 5W1H全部揃えなくても一部でも使える
これは【0293】で書いた、「5W1H /八何の原則」としている理由のふたつめ
6つでも8つでもいいという点を強調したいから
ということと関連します。
“
5W1Hといっても6つ揃わないと使えないわけではなく、3つでも4つでも8つでもいい、という懐の深さ、
これがこのフレームワークの重要なところなので、
それを踏まえてテーマとしては「5W1H/八何の原則」として
前者/後者で数字が合わないようにしました。“
たとえば、次の例を挙げてみます。
“
子どもにわからせるには、やるべきことのポイントを具体的に伝えることです。とくに、子どもにはじめてお手伝いをさせるときは、①なにを、②どこに、③どんな順序で、④なんのために、の4つを意識して話します。(…)
<高取しづか 他『身の回りのお片づけ』p110 下線は(日野)による>
“
ここでは①What②Where③How④Whyで3W1Hでしょうか。
ほかには、委託先選定の際に、評価軸で使われるQCDも5W1Hの派生だと思います。
QCDは品質(Quality)・コスト(Cost)・納期(Delivery)を英語にして頭文字をとった言葉です。
品質・コスト・納期は何を・いくらで・いつと言い換えできると思います。
委託先選定で使われるものなので、誰が誰のためには当然「委託先が」「当社のために」なので省略されています。
前回に使い方2として挙げた管理簿も同じです。
5W1Hをから必要なものだけ抜き出して「いつ」を第1のキーにして並べる。
この抜き出して使えるのがいいところ 八何の原則なんだけど常に八何を埋める必要はない、
これこそ「フレームワーク」「思考の枠組み」だと思います。
たとえば、
八何のうち五何を挙げた資料を作るとします。
受け手は三何が載っていないことに違和感を持ちますが、
三何は自明(誰が誰に何のために とか)だから省略されていることに「自分で」気づきます。
QCDを活用した選定資料を見て“「誰が」「誰のために」が抜けている”という人はいません。
このように、説明を受けている人が自分で気づくという点がフレームワークを使う醍醐味だと思います。
–次回につづく–